(左から)柚香光、星風まどか

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WOWOWが、宝塚歌劇の各組選りすぐりの公演や大劇場公演を放送する『宝塚への招待』。2024年9月21日(土)午後2:00からは、2022年に上演された花組のショー作品『Fashionable Empire』を元花組トップスター・柚香光と、柚香と共に美しい歌声で多くの観客を魅了した、元花組トップ娘役・星風まどかとの副音声解説付きでおくる。

この度、放送を前に収録レポートが公開された。

今回放送される『Fashionable Empire』は、時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、ときにクールに、ときに熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。柚香の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生たちの多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントが繰り広げられる。副音声収録中は、柚香と星風も、映像を観ながら「なつかしい!」と歓喜の声。ひとつひとつのシーンを見返しながら「ここは振りが難かくて」といった具合に、当時の裏話や苦労話、そして花組の仲間たちへの思いなど、ここでしか聞くことができない貴重なトークを披露。さらにところどころで音楽に合わせたふたりが「はい、はい、はい!」と合いの手を入れてみせたりと、心の底から収録を楽しんでいる様子だった。
そんな大盛り上がりの副音声収録を終えた柚香は「懐かしかったですね。当時のことをいろいろと思い出しながら観ていました。やはり自分がステージから見ていた景色と、収録で映し出される映像とでは見え方が違いますから。そういうところも良かったですね」としみじみ。星風も「お仕事ということを忘れて、ただただ楽しんで観てしまったので。大丈夫なのかなとは思いましたが(笑)。でも確かにこうやって客観的な映像で観ると新鮮さもありますね」と続けた。

柚香光

本公演は新型コロナウイルスの影響で、予定されていた公演も多くの日程で中止を余儀なくされ、東京公演自体も数回しかできなかった。「そういう意味でいろんな思い出が詰まっている作品ですし、印象深い作品ですよね」と切り出した柚香も、「あの時は本当にコロナの真っ最中だったので。おけいこの時もずっとマスクをしていましたし、どうしてもお話をする時はスマホを通じてお話をすることもありました。だからこそ、舞台に立てる思い、お客さまとお目にかかれるということに対するありがたさをヒシヒシと感じていました。本当にたくさんのことを学ばせていただいた時期でしたね」と述懐。星風も「今、おっしゃっていただいた通り、もしかしたら明日、公演ができなくなってしまうかもしれない、という状況の中で、毎回、舞台に立てるということはものすごくありがたいこと。お客さまに来ていただけるということはものすごくありがたいことだなと思い、それが支えとなっていました」と振り返った。

星風まどか

それだけに「今日は久々に、映像という形ではありましたが、当時のことを振り返りながら、みんなの輝く姿、笑顔を見ることができた。それがものすごく心に沁みいりましたし、うれしかったですね」という柚香。星風も「この作品を観ると、あの“熱い”夏を思い出しますね。このショーは、演者のひとりひとりがものすごくパワフルでしたし、ものすごい熱量でやっていたのを思い出します。もちろんこのショーだけでなく、お芝居の『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』も思い出深いですし。それもあって、身も心も……特に心が“あつい”夏だったなと思います」と感慨深い様子だった。

そんなふたりのお気に入りポイントはいったいどこか、まずは柚香が「『Fashionable Moment』で、若い子たちのモリモリのダンスタイムがあるんです。そこはもともと好きでしたが、今日あらためて観て、大好きなシーンだなと思いましたね」と語れば、星風も「わたしも『Fashionable Moment』はもちろん大好きですし、フィナーレナンバーでのロングコートはいつ観てもカッコいいですよね。男役さんはもちろんのこと、娘役さんもロングコートを着ているというのがものすごく好きですし。あのフィナーレは本当に宝塚らしいなと思いました」と語った。

(左から)柚香光、星風まどか

最後に、柚香は「今日は映像を観ながら、私たちがいろんなことをお話してきましたが、本当にみんながキラキラしていて。その輝いている顔に、私は元気や幸せをいただきました。本当にひとりひとり見逃すことなく、皆さまにご覧いただけましたらうれしいです」と語れば、星風も「出ている当時は、自分のことに必死でしたし、1日1日、お客様に楽しんでいただけるために、どうやってパフォーマンスするか、ということですごく必死でした。でも今日、映像を客観的に拝見させていただいて、みんなの笑顔が本当にキラキラしているんです。やはり私たちはみんな、お客さまの前で表現することが生きがいというところがあるので、みんなの笑顔をまたこのタイミングで観ていただけたら」とメッセージを送った。