欽ちゃんドラマ演技が大絶賛の波瑠…「次は大河ドラマ」の声がいよいよ現実味を増したタイミング

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逆風が吹き荒れた『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系、8月31日〜9月1日)。

終わってみれば視聴率は昨年を大きく上回り、募金額も想定を上回った。募金の目的や行き先が「児童養護施設」と明確だったことや、画面に出続けていたQRコードで簡単に募金ができることも功を奏した形だ。

波瑠のスミちゃん役が大絶賛

MVPはもちろん、やす子(26)で決まりだと思うが、6月に番組で、系列の日本海テレビの社員による寄付金着服問題を詫びた水卜麻美アナ(37)や、能登半島地震の復興支援企画に全力で取り組んでいた土屋太鳳(29)も存在感を見せていた。

そんな中、ドラマ業界で大きな話題になったのが、8月31日の夜に『24時間テレビ』内で放送されたドラマ『欽ちゃんのスミちゃん〜萩本欽一を愛した女性〜』である。特にヒロインを演じた波瑠(33)が『素晴らしかった』という声が随所であがっている。

欽ちゃんとは萩本欽一(83)のことで、『24時間テレビ』創設時のメインパーソナリティ―だった。ドラマは国民的な人気者になった欽ちゃんを陰で支え続けた妻・澄子さん(スミちゃん)を描いたものだ。

「欽ちゃんを伊藤淳史(40)さん、佐藤マネジャーを香取慎吾(47)さん、東八郎さんの役を息子の東貴博(54)さんが演じたことや、ナレーターを草磲剛(50)さんが務めたことなども話題を呼び、旧ジャニーズのタレントが番組内ドラマで主演をした過去3年よりも高い、世帯15.6%を記録しました。そんな中、フランス座の花形ダンサーで、引退後に欽ちゃんと結婚したスミちゃん役の波瑠さんの評判が局内外でもっとも高かったようです」(制作会社スタッフ)

劇中では性的表現を排除し「踊り子」として描かれたが、実在のスミちゃんはストリッパーだった。

「設定は少し変わりましたが、まずは波瑠の堂々とした様子や程よいセクシーさ、そして当時のファッションやヘアメイクが抜群にハマっていたのです。決して表に出ず、欽ちゃんを愛し、子供さんたちや家庭を守り続けた芯の強いスミちゃんに波瑠さんのパブリックイメージもハマりました」(大手芸能事務所関係者)

特に評価が高かったのが、晩年に体調を崩し病院のベッドで寝ているシーンが多かった“老けっぷり”だという。

波瑠の心意気を絶賛

「そこからドラマを観た人は、波瑠だと気づかなかったのではないでしょうか。それほど遠慮のない老けメイクが施されていたのです。実は彼女が主演し、一躍人気女優となるきっかけを作ったNHK連続テレビ小説『あさが来た』でも、老けメイクが話題になっていました。モデルとなったのは大阪を拠点に活動した実業家、教育者の広岡浅子でした。

NHKの朝ドラといえば、主演女優は皆若いので気を使って老けメイクはキツめには施さないという伝統があるのですが、ラスト近くにはかなりの老けメイクで視聴者も驚きました。今回はさらにその上を行っていたのです。彼女の心意気を、ドラマ演出家や脚本家らが改めて絶賛していました」(前出・関係者)

近年の“朝ドラ”の傾向として、新しい時代を切り拓いた女性をモデルにした作品が視聴者からの高い支持を受け、視聴率も上がる傾向にある。例えば、’14年上半期は、『赤毛のアン』の日本語翻訳者である村岡花子の半生を原案とした『花子とアン』だった。主演の吉高由里子(36)の演技は非常に高い評価を得て、10年後の今年、大河ドラマの『光る君へ』で主演の座を掴んでいる。

「女性をモデルにした大河ドラマは多くありませんが、4、5年に1度のペースで制作されています。’25年と’26年の大河は既に主演俳優が発表されていますが、3年後、4年後あたりに女性主人公の大河が制作されるとしたら、主役に波瑠の名前が挙がることは間違いないでしょう。一人の女性の生涯を演じる能力が高いことが改めて証明されたわけですから」(NHKドラマ制作関係者)

彼女は朝ドラ以降、NHKのドラマにほとんど出ていない。それも驚きだが、果たしてどうなるか──。