「別のチームに所属するかもしれない」来季はRB残留の角田裕毅 将来的な”移籍”を海外メディアが示唆「価値あるドライバーだと証明した」
レッドブルへの昇格が第一目標だが、他チームからも関心が寄せられる状況は角田にとっては好材料だ(C)Getty Images
F1キャリア4シーズン目を送っている角田裕毅(RB)は、ここまで7度のレースで入賞を果たしてきた。シーズンを通してのトップ10でのフィニッシュの回数では、すでに自己最多タイに並んでいる。
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前半戦でみせたパフォーマンスは大きな注目を集め、一時はトップチームにあたるレッドブルへの昇格の可能性も囁かれた。後半戦に入り、マシンの調子が上向かず中位以下のポジションでのレースが続いているものの、シーズン序盤からコンスタントに結果を残したことへの評価は決して下がってはいない。
すでにRBとの来季の契約も交わされているものの、近い将来における角田のさらなる飛躍を見通す声も、海外メディアより伝えられている。
カナダスポーツサイト『Last Word on Sports』が現地時間9月9日に配信した角田の特集記事の中で、「24歳の彼は一貫して高いパフォーマンスを発揮しており、RBのポイントの大半を獲得している」と今季の内容を評している。
また、記事の中ではカナダGPで発表されたRBとの契約延長が決まるまでに、数チームからオファーがあったと語る角田本人のコメントも紹介。「RBと契約する前、幸運なことに、いくつかのチームから声がかかった」「最初の2年間は、そんなことはなかった。だから、コンスタントに結果を出し続けることが必要なんだ」などと述べたとしている。
その上で同メディアは、「書類上、ツノダは2025年末まで将来について心配する必要はない。彼はほんの数か月前にRBと1年間の契約延長にサインしたばかりだ」と指摘。また、「ツノダの優先事項はレッドブルのシートを探ることに変わりはない」として、引き続きトップチーム昇格を目標に据えるものと論じている。
だがその一方で、そのレッドブルでも今季のレースでの不振や、内部でさまざまな動きがあったと振り返り、「レッドブルのドライバーにとって物事はそれほど単純ではない。セルジオ・ペレス、ダニエル・リカルド、ユウキ・ツノダ、リアム・ローソンは来シーズン、どこか別のチームに所属することになるかもしれない」と予想する。
同メディアは、「このような状況の中、ツノダにはさまざまなシナリオが考えられる。チーム内部の不安定さは彼の短期的な将来に影響を与えるだけでなく、2026年以降のキャリアパスも左右しかねない」と見込んでおり、「結局のところ、ツノダがレッドブルとの契約を勝ち取る可能性がないと判断すれば、別の場所に行く可能性もある。今年、彼は市場価値のあるドライバーであることを証明した」として、今後でのステップアップへの見解を示している。
今季前半までの内容などから、ドライバーとしてのポテンシャルの高さを一気に知らしめることとなった角田。今季残りの8レース、そして来季も含め、コース内外でその存在には多くの視線が注がれることになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]