幕内土俵入りで化粧まわしをつけた玉鷲(撮影・持木克友)

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 「大相撲秋場所・2日目」(9日、両国国技館)

 幕内玉鷲(39)=片男波=が初土俵以来無休の通算連続出場記録を1630回に伸ばし、史上1位の青葉城に並んだ。節目の一番となった佐田の海(境川)戦ははたき込みで敗れ、2連敗となった。39歳9カ月の玉鷲は2004年春場所で初土俵。足かけ20年で金字塔に到達した。

 敗れはしたものの、偉業を成し遂げた鉄人の取り組み後には支度部屋に報道陣が殺到した。大勢に囲まれて取材に応じた玉鷲は「すごい人(数)だな」と驚いた様子でニヤリ。館内には玉鷲への歓声や、金字塔を祝う応援ボードを持った相撲ファンの姿も目立ったが、「うれしいものですね。土俵を降りるときに、ここまで頑張ってきて良かった(と感じた)。いいご褒美です」と感慨を込めた。

 歴代1位の青葉城の連続出場記録に並んだものの、「(先達は)ここまで(体が)だらしなくない」と自虐ジョーク。衰え知らずの鉄人は、3日目の新記録樹立がほぼ確実となったが、「また明日から。お客さんがいるから自分たち(大相撲力士)がいる。お客さんを沸かせることが大事」と言い聞かせた。