クレヨンしんちゃんのカプセルトイの「テーブル」が欲しすぎて、出るまで回しちゃった話
Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。
二ッチなカプセルトイを紹介するシリーズ、今回はバンダイナムコ製の「クレヨンしんちゃん 野原家だんらんマスコット〜みんなで焼肉だゾ〜」である。
前回:
【記事】カプセルトイの「仏具コレクション」ミニチュアらしからぬ作り込みにびっくり
おいおいおい、『クレヨンしんちゃん』といえばニッチどころか国民的人気コンテンツじゃないか。ふざけるな、俺はニッチなカプセルトイの記事を読みに来たんだ!と思ったそこあなた、まぁ話を聞いてほしい。
「野原家なのに6種類」が意味すること
こちら、野原家のマスコットを揃えると「野原家で焼肉をやってるシーン」が完成するという商品なのだが、全6種類ある。
察しの良い人は、ここで違和感に気付くだろう。周知の通り、野原家はしんのすけ、ひろし、みさえ、ひまわり、シロの4人+1匹家族だ。じゃあ、あと1枠はなんだ?
ここで改めてラインナップを御覧いただきたい。
「テーブル&野菜グリル&サトーココノカドー袋」
まさかのテーブル(と焼き肉と袋)だけ!!テーブルだけのセットがあるじゃないか!!!これはすごいゾ!!!!
というのも、この手の「人気作品のシーン再現系カプセルトイ」はこれまでも数多く商品化されてきたが、
ラインナップは基本メインのキャラクターばかりで、プラスでシーン再現用のボーナスパーツ等がついていて、全種類集めると一つのシーンが完成する
という形を取ることが多い。どれを引いても「残念感」が出ないように、というメーカー側の配慮であろう。しかし、この商品は、テーブルを単体で入れてくるという大胆な決断をしているわけだ。
いちおう「サトーココノカドーの袋」という『クレヨンしんちゃん』を象徴するキーアイテムが含まれているとはいえ、それでもやはり「テーブルだけのやつも入ってるのか…」という事実は、消費者にとってかなりの心理的ハードルとなりそうだ。
そしてカプセルトイとして価格が上がりがちなキャラクターもののご多分にもれず、お値段も1回400円とややお高めの設定。
さらにさらに、カプセルトイなのでダブりも考えられる。「3回まわして3個ともテーブルだった」という結果だって全然ありうるのだ。カプセルトイを良くやる人なら分かると思うが、これは決して珍しいことではない。
そう考えると、この商品はクレヨンしんちゃんファンにとっても、かなり作品への愛を試される商品と言えるだろう。
うーん、これはほしい。ぜひとも、テーブルセットだけがほしい。
二ッチなカプセルトイを探し求める人間にとっては、このテーブルセットこそ熱視線を注ぐべきポイントである。
奇跡の引き
ということで、テーブル狙いで一発回してみた。
結果は…
しんのすけ!ちっがーう!!!!
キャラモノのカプセルトイで、主人公が出てこれだけガクッとする回が他にあるだろうか。
さすがにテーブルが出るまで回すのはあまりにナンセンス。私の中の理性はそう言っている。でも、もう一回だけ、チャンスをくれないか。
誰になんの言い訳をしているのだ、と思いながら2回目。
うおおおおおおテーブル来たああああああ!!!!!
いぃぃぃやったああぁぁぁぁぁあああ!!!!!!
こんなに都合よく話が進むことがあるのか。何かもっと大事なことに使うべき運をここで使ってしまったのではないか、若干怖くなってきた。さっそく開封してみよう。
テーブルセットをあけてみると、作り込みの細かさに驚いた。
まずアニメ本編に登場する野原家のテーブルはこたつテーブルなのだが、テーブル裏側はちゃんとこたつ用の窪みまで再現されている。
野菜グリルはカセットコンロのつまみや裏側の脚まで細かく作られている。さらに、塗装もかなり小さいサイズながら、肉と鉄板の境界線がきっちり塗り分けられている丁寧さ。
極めつけはサトーココノカドーの袋だ。microSDくらいのサイズながら、ロゴとサトーココノカドーの文字のプリントはもちろんのこと、ビニール袋の折り癖まで立体的に表現されている。すごすぎる。
このテーブルセットからは「全部集めてシーンが成立するよう、細部まで決して手を抜かないぞ」というバンダイの愛と気概がしっかりと伝わってくる。実物を手に取って評価が180度変わった。二ッチ枠扱いしてすまなかった。
クレヨンしんちゃんファンは、ぜひためらわず回して全種類集め、野原一家を完成させてみては。
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