8月12日、俳優の志尊淳が、化粧品ブランド「NARS(ナーズ)」の新製品発表日に出席したが、その姿が話題になっている。

 同ブランドの30周年記念で、発表されたのは「エクスプリシット リップスティック」。そのリップを施した志尊は、赤くツヤがかった唇でイベントに登場。

 その姿について、本人は「鏡を自分で見てみても、新たな自分のようで、すごく気分が上がっております」とコメントしていた。

 もともと美肌などが注目されている志尊だが、一部ネット掲示板では、今回のメイク姿の評判があまりよくなかったようだ。

《メイクというよりリップの色があってないように見える。口だけ悪目立ちしてる感。口元しっかり色つけるなら目元もそこそこ盛らないとバランス悪く見えるし》

《リップしない方が素敵ですよ》

《この子はデフォルトが「塗ってるぽい顔」だからあまり塗る意味なくね?》

 といった違和感の声が聞かれていた。

 志尊に限らず、おもに女性をターゲットとしたコスメ、化粧品に、男性芸能人がPRのために起用される例は少なくない。芸能事務所関係者がこう話す。

「ここ最近の例を見ても、俳優の錦戸亮さんがフランスの化粧品会社ロレアルグループのブランド『メイベリンニューヨーク』のジャパンブランドサポーターに。

 Snow Manの渡辺翔太さんがアルビオンのスキンケアシリーズの『フラルネ』のアンバサダーを務めています。

 また、シュウ ウエムラのアンバサダーには、俳優の横浜流星さんが起用されています。男性芸能人起用の流れは、ひとつの潮流といえるでしょう」

 女性をメインターゲットにした商品に、男性芸能人が起用される理由を広告代理店関係者はこう語る。

「もっとも大きいのは、男性芸能人のファンの女性たちへアプローチができることです。とくに、メインターゲットとする若年の女性層へアピールするのに、著名人起用は最適解なんです。

 最近は『化粧男子』という言葉もあるとおり、美容意識の高い男性も増えていますから、その層へのアプローチ効果も期待できて、一石二鳥ですからね。

 もちろん女性、男性といったジェンダーにとらわれない“ジェンダーレス”な考え方も広く普及しつつあるので、その影響もあります」

 化粧映えする男性も多い。受け入れる側の意識も変化してきているということだ。