パリ五輪閉会式に「サモトラケのニケ」登場 クオリティには疑問符...「よくこれでOK出たな」
パリ五輪の閉会式に登場した美術品「サモトラケのニケ」のクオリティに疑問の声が相次いでいる。
「サモトラケのニケというより...」
物議を醸しているのは、2024年8月11日に行われたパリ五輪での閉会式に登場した、大理石彫刻「サモトラケのニケ」を模した巨大なモニュメントだ。
サモトラケのニケは、ヘレニズム期の大理石彫刻で、ギリシャ神話に登場する勝利の女神「ニケ」が、船のへさきに降り立った瞬間を表現した彫像だ。パリのルーヴル美術館が所蔵している。
実物は翼や薄いドレスがたなびいた躍動感あふれる彫像だ。だが、閉会式に登場したモニュメントは翼がまっすぐ後ろに伸びており、ドレスのひだも控えめ。実物に比べると、全体的にややずんぐりした印象か。
SNSでは、「サモトラケのニケ、よくこれでOK出たな... ヨーロッパの美大では今どきデッサンなんて重視されてないって聞いたことあるけど、全世界に放映される国家レベルのイベントでこれが出てくるんだからいかに『失われた技術』になってるかが分かるな」「サモトラケのニケというより サモトラケのニセって感じ...... どうしてコレでいけると思ったんだ サイズ大きくしてるから強度の問題とかあるのはわかるけど こんな躍動感ゼロの羽根じゃ勝利の女神じゃないんよ...」など、その仕上がりに疑問の声が寄せられた。
開会式・閉会式ともに、ルーヴル美術館の美術品を取り入れた演出だったが
パリ五輪をめぐっては、開会式でもルーヴル美術館に所蔵されているレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナ・リザ」が登場。アニメ映画のキャラクター「ミニオン」がモナ・リザを盗み、ドタバタ劇の末に、セーヌ川に流されるという演出で物議を醸していた。
開会式・閉会式ともに、ルーヴル美術館の美術品を取り入れた演出を行ったパリ五輪。SNSでは「ルーヴル美術館に展示されてるとはいえ モナ・リザはイタリアだし、サモトラケのニケはギリシャじゃんってツッコミは野暮?」「ルーヴル美術館がもってるものはぜーんぶフランスのモノ! フランス産! て感覚なのかな 開会式の悪趣味さといい私にはセンスや倫理観が全く理解できない」など、冷ややかなコメントも少なくない。