とちぎテレビ

栃木県企業局が分譲する鹿沼市の産業団地に新たに進出する会社が内定し8日、予約協定の締結式が行われました。

鹿沼インター産業団地に新たに進出するのは、群馬県高崎市に本社を置く鉄鋼卸売・総合リサイクル業の「糸井ホールディングス」と、そのグループ会社で下野市に本社を置く「栄輪工業」、そしてアイスクリームなどを製造する宇都宮市の「フタバ食品」です。協定の締結式には県企業局の小林宜夫局長とそれぞれの企業の代表者、それに鹿沼市の松井正一市長も出席しました。

分譲するのは、2つの区画合わせて8.9ヘクタールで、このうち、4.5ヘクタールを糸井ホールディングスが買い受けます。実際に操業するのは栄輪工業で現在、下野市など3か所にある工場を集約し、100年続く鉄骨関連企業となるための拠点にしたいとしています。

またフタバ食品は来年、創業80年を迎える中、ロングセラー商品である「サクレ」の人気を受けて、生産ラインの増設を検討していました。4.4ヘクタールの敷地に新しい基幹工場を建設し、一般が見学できるコースなども設ける方針です。

鹿沼インター産業団地は、これですべての区画の分譲が終わります。

糸井ホールディングス・糸井丈之社長「群馬県の本社との連携はさることながら、首都圏や東北地方に向けて、北関東はいうに及ばず交通網を生かしながら展開していきたい」

栄輪工業・中里淳一社長「次の世代に繋げるのに工場の集約は絶対条件だったので、今回それが実現し大変うれしく思っています」

フタバ食品・齋藤貞大社長「広い土地を契約できたので、アイスクリームヤ中華まん、マロングラッセやゼリーなど生産の他、研究開発部門も統合した施設にしていきたい。土地の譲渡が来年の末ぐらいと聞いているので、すぐ工場の建設にかかってなるべく早く作業できれば」