女子バドミントンで悲劇 決勝目前で負傷、途中棄権→号泣、場内総立ちで拍手 金メダルがよもやの形で絶たれる
パリ五輪
パリ五輪は4日、バドミントンの女子シングルス準決勝が行われ、まさかのアクシデントが起きた。リオデジャネイロ五輪金メダリストで世界ランク4位のカロリナ・マリン（スペイン）がリードしていた第2ゲーム途中で右膝を負傷し、途中棄権。金メダルの道がよもやの形で途絶え、涙に暮れた。会場は総立ちとなって拍手を送った。
よもやの場面だった。1-0で迎えた第2ゲーム、10-5とリードした場面でスマッシュを打ったマリンが倒れ込んだ。うつ伏せになって横になったまま動けず、対戦相手の何氷嬌（中国）も心配して駆け寄る。右膝を痛めたとみられる。
数分間の治療の末、なんとかサポーターをつけて競技を続行。場内の大歓声に迎えられてコートに立ったが、ほぼ片足でプレーするような状態で10-8となった場面で再びコートに倒れ込んだ。その場でひざまずいて号泣。コーチに抱かれ、声を上げて泣いた。場内は激励の拍手を送ったが、棄権を決断。悲劇的な結末に。車椅子を断り、気丈に自らの足でコートを後にした。
31歳のマリンはリオデジャネイロ五輪金メダリストで世界ランク最高1位。世界選手権を3度制し、日本勢の前にも幾度となく立ちはだかってきた。近年は怪我もありながら、2大会ぶりの金へあと2勝に迫っていたが、それも絶たれた。
（THE ANSWER編集部）
