とちぎテレビ

任期満了に伴う野木町長選挙が30日、告示されました。現職と新人の合わせて4人が立候補しました。

任期満了に伴う野木町長選挙に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属で5回目の当選を目指す現職の真瀬宏子候補(78)と新人で元町議会議長の黒川広候補(74)、同じく新人で元県職員の伏木徹候補(55)、同じく新人で前の町議会議員舘野崇泰候補(49)の合わせて4人です。

真瀬宏子候補(78)は、2008年の町長選で無投票で初当選。県内で初めての女性町長として4期務め、今回自民、公明の県連からの推薦を受けて出馬しました。

出陣式には、国会議員や近隣の市長・町長、県議会議員などおよそ300人が集まりました。

真瀬候補は自ら高齢問題や多選に触れながらも「コロナ禍で未完成となったものがある。国とのパイプ、町民の皆さんとの対話を通じて地に足の着いた施策を続けたい」と訴えました。

「着実な改革継続は力」をキャッチフレーズに特に道の駅や幹線道路の整備などを公約に掲げています。

黒川広候補(74)は早稲田大学を卒業後、NTTなどの民間企業を経て、2012年に野木町議会議員に初当選を果たしました。

4期目の途中で出馬を決意し、およそ12年間務めた町議を2024年3月に辞め今回無所属で立候補しました。

黒川候補は「夢と希望のある持続可能な野木町」を目指して今回の選挙戦に挑みます。

「安心して暮らせる町の実現」のために、給食費の無償化やデマンドタクシーといった交通手段の利便性向上のほか「地域経済の活性化」に向け、ふるさと納税の取り組みを強化することなどを訴えています。

伏木徹候補(55)は東京都立大学大学院を修了後、1996年に栃木県庁に入りました。

県産業技術センターの主任研究員を務めていましたが、去年12月ごろに出馬を決意。28年間務めた県庁を今年3月に早期退職して今回無所属で立候補しました。

伏木候補は「合併大反対!野木町の未来を守る」をテーマに、野木町が合併せず存続できるよう、企業の誘致や産業振興に注力するほか、小学校の給食費や教材費の無償化、学童保育の半額補助といった子育て支援の充実など5つの公約掲げています。

舘野崇泰候補(49)は、障がい福祉自立支援施設を運営するNPO法人の理事長などを務めました。

2003年に町議会議員に初当選し、通算で5期務めています。過去2回、県議会議員選挙に立候補しましたが、いずれも議席獲得はなりませんでした。

舘野候補は現行のデマンド交通の見直しのほか、空き家対策や固定資産税の緩和、町長の報酬40%削減などを公約に掲げています。

また、野木町の知名度を高め人口の増加につなげたいと、町の玄関口である野木駅周辺に道の駅の整備を訴えています。