『リトル・ダンサー デジタルリマスター版』©2000 Tiger Aspect Pictures (Billy Boy) Ltd.

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 スティーヴン・ダルドリー監督作『リトル・ダンサー』のデジタルリマスター版が、10月4日より新宿ピカデリーほかにて全国公開されることが決定した。

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 本作は、『愛を読むひと』『めぐりあう時間たち』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』などを手がけてきたダルドリーの監督デビュー作。2000年9月29日に本国イギリスで公開され、500万ドルという低予算にもかかわらず、世界の映画祭で高い評価を受け、1億ドル超えの大ヒットを記録。日本でも2001年1月27日に公開された。

 本作で映画監督デビューを果たしたダルドリー。舞台演出家出身ならではの大胆な演出方法で第1作目にして早くもアカデミー賞監督賞候補に名を連ね、本作から3作続けてアカデミー賞の監督賞、作品賞の候補となった。

 バレエ・ダンサーを夢見る主人公のビリーを演じたのは、『ロケットマン』や『異人たち』で知られるジェイミー・ベル。当時13歳だったベルは、2000人を超える候補者の中からオーディションで選ばれた。

 そしてビリーにバレエの楽しさを教えてくれるウィルキンソン先生を演じたのは、『ハリー・ポッター』モリー・ウィーズリーで知られるジュリー・ウォルターズ。本作で第73回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。さらに『マーベルズ』のゲイリー・ルイスがビリーの父を演じ、世界的バレエダンサーのアダム・クーパーが特別出演している。

 音楽は70年代に一世を風靡したグラムロックのT・レックスの楽曲の数々と、ザ・クラッシュやザ・ジャムの人気楽曲などが使用されている。

 さらに本作に深く感動したエルトン・ジョンが、ダルドリー監督にミュージカル化を提案。ジョンが楽曲を書き下ろし、ダルドリー監督が演出を手掛けた『Billy Elliot the Musical』が、2005年ロンドンのヴィクトリア・パレス劇場で初上演された。その後2008年にブロードウェイ進出し、トニー賞10部門を含む演劇賞を独占。日本では2017年に『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』のタイトルで初演され、菊田一夫演劇大賞を受賞した。そして7月27日より再々演が開幕する。

 公開されたティザービジュアルでは、主人公のビリーが宙に浮かんでいるように軽やかにダンスしているシーンが切り取られている。

 さらに7月26日よりランダムポストカード(全4種)1枚付きムビチケカード券が発売されることも決定した。(文=リアルサウンド編集部)