「完璧というのは言い過ぎかも」大谷翔平の英語力はどれくらい? ド軍同僚が私見「本当に一生懸命に取り組んでいる」

写真拡大 (全2枚)

スーパースターとしての声価を高める大谷。彼のダグアウトでも振る舞いに注目が集まった。(C)Getty Images

 メジャーリーグでの挑戦を始めてから約7年。大谷翔平(ドジャース)は、周囲とのコミュニケーション能力でも進化を見せている。

 2018年にエンゼルスとの電撃契約を締結して始まった大谷のメジャーリーグキャリア。当時は多くの識者が「不可能」と見ていた投打二刀流を成功させたグラウンド上での活躍は、もはや周知の通り。その異能ぶりには疑問の余地もない。

【動画】全米に中継された大谷翔平のジェスチャー! 物議を醸した走塁シーンをチェック

 一方で気になるのは、日本と公用語が異なる場所でのコミュニケーションだ。とりわけ異例づくめの出来事ばかりが起きた今季は注目を集めていた。昨年12月にドジャースを新天地とした大谷だったが、今年3月に日本ハム時代から縁を結び、エンゼルス移籍と同時に専属通訳として関係を深めていた水原一平氏が違法賭博に関与。自身の銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を盗用される異例のスキャンダルにも巻き込まれていた。

 ただ、日々コミュニケーションを取っている同僚たちにとって、大谷の英語力は「障壁」になるようなものではないという。現地時間7月19日に米ポッドキャスト番組『Foul Territory』に出演したドジャースのマックス・マンシーは、「ショウヘイが完璧な英語を話す姿を見たことがある?」と問われ、「完璧っていうのは言い過ぎかもしれないな」とポツり。そして、こう続けている。

「上手に会話はしているよ。だけど、完璧な英語というのは言い過ぎだ。もちろんショウヘイは本当に一生懸命に取り組んでいる。すべてのことに対する彼の勤勉さを見ていれば、普通に会話が出来ていても別に驚くことではない」

 さらに「彼の英語力は十分なレベルにあるから、相手が言葉の壁を忘れて、普段使いの言葉を投げかけてしまって『なんて言ったの?』となることはあるだろうね」とも明かしたマンシーは、「まだ通訳を使わないといけない場面はあるけど、かなりうまくやっている」と強調。そして、大谷がよく使用するフレーズも明かしている。

「彼が打者ミーティングでよく言っているのは『Middle、Middle(ど真ん中)』かな(笑)。打撃コーチが選手それぞれに自分が考えていることを言わせるんだ。そうしてプランを考えさせて、ミーティングをただ過ごさせないようにしているんだけど、ショウヘイはほぼ毎回、『Middle、Middle(ど真ん中)』か『Chop Down(叩きつけるように)』って言うね。もしかしたら、彼の打撃はそれぐらいにシンプルなことなのかもしれない。実際、簡単に打ってるからね」

 語学力も日々向上しているという大谷。スターが居並ぶ新天地でも異彩を放てる要因は、こうした舞台裏での進化も関係しているのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]