オリオールズのガナー・ヘンダーソン(C)ロイター/USA TODAY Sports

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オールスターゲームの前夜祭として15日(日本時間16日)、ホームランダービーが開催される。
出場者のなかには、ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手や、5年連続出場で3度目の優勝を目指すピート・アロンソ内野手(メッツ)のほか、前半戦で34本塁打のアーロン・ジャッジ外野手と29本塁打の大谷翔平投手に次ぐ、メジャー3位の28本塁打を記録した“23歳の超新星”などメジャー屈指の選手がラインナップされており、見どころ満載なイベントとなっている。

■初出場で富と名声を得るビッグチャンス到来か

ホームランダービーでは、優勝賞金100万ドル(約1億6000万円)をかけて、前半戦を盛り上げたスラッガー8人が制限時間内に本塁打を何本放つか、その本数を競い合う。今季はルール変更が行われ、1回戦で出場者8人が順番に打って上位4人が準決勝に進出。準決勝からは、2人ずつ対決して勝ち進むトーナメント方式となっている。
この試合に初出場するのが、23歳のガナー・ヘンダーソン内野手(オリオールズ)。昨季は28本塁打、82打点の成績でア・リーグの新人王に輝いた。今季は4月に9本塁打を叩き出すなど本塁打を量産、前半戦終了時点で昨季の自身の本塁打記録に並んでいる。今季出場した95試合の成績は、打率.286、28本塁打、63打点でOPS.956と好成績を残している。
現地のスポーツビジネスメディア『Sportico』は、ホームランダービーを控えたヘンダーソンのインタビュー記事を掲載。「23歳の新星は、このイベントで優勝して100万ドルの臨時収入を得るチャンスがあり、同時に全国的な知名度と、マーケティング上の知名度を高めるチャンスもある」とビッグチャンスを強調した。
ヘンダーソンは取材の中で約1億6000万円もの賞金について言及し、「これは僕の年間の給料よりも多いので、貯金や将来に間違いなく役立つ」と意欲を燃やしているという。しかし、「それ(賞金)は素晴らしいことだが、同時に、僕は経験のためにもやっている。人生初のホームランダービーを本当に楽しみにしている」と、賞金や知名度向上も理解しつつも、初出場ホームランダービーを満喫したいと、期待に胸を膨らませた。
ジャッジ、大谷は欠場のため、前半戦の成績で8人中トップのヘンダーソン。果たして、23歳の超新星はホームラン初出場で富と名声を得ることはできるのか。