ACTIVO P1

アユートは、Astell&Kernのカジュアルブランドとなる「ACTIVO」の再始動第1弾製品として、Android OS搭載のDAP「ACTIVO P1」を7月27日より直販サイトと正規取扱販売店にて発売する。価格は77,000円。

ブランドで初めてAndroid OSを採用したDAP。4.1型スクリーンと、Octa-core CPU、デュアルバンドWi-Fiを搭載し、手軽に様々なストリーミングミュージックを楽しめるという。

PCやスマホとの連携も強化し、USB DAC機能時にサウンド関連設定が可能。充電モード切り替えによりバスパワー充電と内蔵バッテリー駆動の切り替えも対応した。約1mのUSBケーブルのほかに、約10cmのショートUSB-Cケーブルも付属する。

Bluetooth 5.3準拠。SBC、AACのほか、aptX HDとLDACもサポートしており、Bluetooth DACとしても使用できる。

DAC部にはESS「ES9219Q」をデュアル構成で採用。独自のTERATON ALPHA AMPと組み合わせ、Astell&Kernサウンドチームによるサウンドチューニングを施している。384kHz/32bitまでのPCMとDSD256のネイティブ再生に対応。MQAフォーマットにも対応する。出力端子は3.5mmアンバランス、4.4mmバランス。

AKMのサンプルレートコンバーターAK4137EQを使用したデジタルオーディオリマスター(DAR)機能を搭載。再生する音源のサンプリングレートをリアルタイムにアップサンプリングして、音源フォーマットの限界を超えるために開発された機能で、高いサンプリングレートによって、繊細でアナログライクな音を提供し、倍音の豊かさ、音楽の微妙なニュアンスの違い、豊かな響きを、より高い次元で楽しめるという。

DAR機能はON/OFFが可能で、楽曲や自分の好みに合わせて切り替え可能。最大PCM384kHz/DSD256変換再生に対応し、各音源に合ったサンプリングレートに変換して再生する。

スピーカーに近い音像を実現するクロスフィード機能を搭載。片方のチャンネルのオリジナル信号の一部をミックスし、その信号を時間差で反対側のチャンネルに送り、音像を中央に定位させることで、スピーカーで聴くような自然なサウンドを可能にしているとする。シェルフカットオフ、シェルフゲインの設定で、好みに応じたクロスフィードレベルを設定できる。

そのほかにも、7種類のDACフィルターや、0.01dB単位での調整や、Q値も変更できる20バンドパラメトリックイコライザー(192kHz/24bit以下のPCMのみ対応)、リプレイゲイン機能(192kHz/24bitまでの音源対応)、Roon Ready、USBデジタルオーディオ出力など、高い機能拡張性を備えたとのこと。

筐体はアルミ製。手のひらサイズのコンパクトな設計で握りやすく、携帯性と操作性を重視。ボディサイドには、3つのキー(再生/一時停止、次へ、前へ)を備えた。UIデザインは、三角形、円、四角形で構成。シンプルで直感的なUIにより、初めてDAPを使うユーザーでも簡単に操作できる、親しみやすい使い心地を提供するという。

内蔵ストレージは64GB。microSDカードスロットを備え、最大1.5TBまでのmicroSDカードが使用できる。

連続再生時間は約20時間。PD 3.0の急速充電に対応し、約1.5時間でフル充電できる。

外形寸法は62×17.2×119.2mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約155g。USB-Cケーブル(約1m)、USB-Cショートケーブル(約10cm)、画面保護シートなどが付属する。そのほかスペックは以下の通り。

アウトプットレベル:アンバランス 2Vrms/バランス 4.2Vrms(無負荷)
出力インピーダンス:アンバランス 3.5mm(1Ω)/バランス 4.4mm(2Ω)
周波数特性
±0.013dB(20Hz~20kHz) アンバランス/±0.013dB(20Hz~20kHz) バランス
±0.024dB(20Hz~70kHz) アンバランス/±0.022dB(20Hz~70kHz) バランス
SN比:120dB@1kHz, アンバランス/121dB@1kHz, バランス
クロストーク:-139dB@1kHz, アンバランス/-140dB@1kHz, バランス
THD+N:0.0006%@1kHz, アンバランス/0.0007%@1kHz, バランス
IMD:0.0002% 800Hz 10kHz (4:1) アンバランス/0.0003% 800Hz 10kHz(4:1) バランス
クロックジッター:25ps(Typ)
リファレンスクロックジッター:70ps