昨年末、麻布十番に誕生した焼き鳥店『とり 難波』

カウンターのライブ感も兼ね備えた半個室空間と、地鶏の魅力を存分に味わえる串が、大人の焼き鳥デートを盛り上げる!


焼き鳥のライブ感とふたりの密度が、濃厚な秘めたる空間へ

カウンターの臨場感はそのままに、人目を気にせずデートを楽しむことができる


艶やかな空間でデートに使える焼き鳥店が市民権を獲得して久しいが、“カウンターの一角に半個室”という粋な仕掛けに驚く『とり 難波』が、麻布十番に昨年末誕生。早くも注目を集めている。

多くの高級店も軒を連ねる焼き鳥激戦区にあって、コース8,800円という価格設定はかなり良心的。


惚れ込んだ地鶏の魅力が縦横無尽にほとばしる、この道32年の熟練仕事

長年の知人であるオーナーから誘われ、最後の挑戦を決めた井口さん。こまめに返しながら、少しずつ火を入れる技は匠の域


それでいて焼き鳥職人歴32年の大ベテラン・井口勝広さんが、長年養った感覚で巧みに火入れする串を堪能できるのだから、満足度は高いはずだ。

「鶏は20%の水分をとった時が一番美味しい。そこを狙って少しずつ火を入れています」と焼かれた肉は、ジューシーで噛むほどに味わいが増す。

平飼いで育てられる香り高い「水郷赤鶏」は、井口さんが新たに採用した銘柄鶏で、ヨーグルト味噌に漬け込む手法でポテンシャルを最大限に。



皮と身のコントラストが堪らない「手羽先」


例えば手羽先でいうと、漬け込むことでコーティングされて皮と身の一体感が増し、旨みも引き立てられるのだ。




1本目はジューシーな「抱き身」。




ハツ元も一緒に使い、旨みが凝縮した「はつ」。




上質な脂が魅力の「せせり」。




希少部位の「ふりそで」。




タレに漬けて網焼きにした皮をのせた「皮鮨」。




ももとねぎの食感を交互に楽しめる「ねぎま」。




肉々しさをダイレクトに感じられる「つくね」。




上がスフレで下が茶碗蒸しの「玉子宝楽」。



キンカンとひと口ご飯を口内でマリアージュさせる「TKG」


そしてデートに嬉しいのが、冒頭のカウンターの右端が仕切りになった半個室で、焼きたてを味わいつつ、誰にも邪魔されずふたりきりの時間を過ごせること。

そんな空間での会話の盛り上がりを振り返った時、コースの価格は一層お得に感じるだろう。

コースは前菜から7種の串、デザートまで計15品と盛りだくさん。 ひとりお酒を3〜4杯飲んでも2万円台だ。個室料もかからないので早めに押さえたい。


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