書斎の位置と妻の個室がない間取りに後悔。仕事や趣味に集中できない家
自身がおもに使う書斎は主寝室の奥に、そして妻のワークスペースはダイニングの一角に。家づくりの際、「間取りはこれで大丈夫」と思ったものの、4年住んでみると…。「夫婦それぞれの部屋がつくっておけば」と感じているライターがその理由を紹介。参考にして、お互いに気兼ねなく、趣味や仕事の時間をもてる家を建てましょう。
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個室は2階に。各部屋を広くなるよう廊下は小さめに
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筆者は妻と子ども(5歳と2歳)2人の4人家族。4年前に大手ハウスメーカーで総2階の家を建てました。
生活の大半の時間を過ごす1階のLDKを、できるだけ広くしたいと考え個室は2階に。この2階には、主寝室(7.8畳)、書斎(2.9畳)、子ども部屋(2部屋、それぞれ5.9畳)、トイレ、ウォークインクローゼット(2.4畳)をつくりました(上の間取り図参照)。
ハウスメーカーには、子ども部屋を広くしたい要望しました。子どもたちには、伸び伸び過ごせる自分の部屋を、もたせてあげたいと思ったからです。ちなみに広さは、5.9畳確保しました。そして、ウォークインクローゼットをはさんで、主寝室と書斎があります。
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それぞれの部屋を広くとれるよう、廊下の面積は極力小さくすることも要望。わが家の2階の廊下は、家の中心にわずかにあるだけです(写真)。
廊下を最小限にしたことで、動線がコンパクトに
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廊下を最小限にすることで、部屋間の移動が短くなりました。そのことでよかったと思うことが2つあります。
1つ目は布団の持ち運び。現在、子ども部屋に布団を敷いて寝ています。そして、この布団を干すときはベランダを利用します。
布団をベランダまで運ぶためには、子ども部屋→廊下→主寝室→ベランダと移動します。廊下を最小限にしたことで、干す動線もコンパクトに。布団の持ち運びは、意外に重労働。廊下が短いことで、だいぶ助かっています。
2つ目は夜中のトイレまでの移動。夜中、どうしてもトイレに行きたくなることがあります。トイレは主寝室からも子ども部屋からも近い位置に。寝ぼけていてもたどり着けます。それぞれからの動線も重なりません。
書斎の位置に後悔。空調が届かず妻の安眠妨害に
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家を建てた当初は、マイホームをもつことができたうれしさが勝って、2階の間取りに対する不満はありませんでした。しかし、4年暮らしていると、後悔の念が強くなってきたことがあります。
いちばん大きな後悔は、主寝室を経由した先にある書斎です。
わが家は全館空調システムを採用しています。しかし、書斎には吹き出し口がありません。そのため、夏は暑く冬は寒いです。とくに夏は、扇風機だけでは耐えられず、ダイニングテーブルで作業することも。
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また、筆者は夜に書斎で作業することが多く、妻が寝ている時間帯とも重なります。書斎に扉はついていますが、ドアを閉めても隙間から漏れる明かりや、パソコンのキーボードをたたく作業音で、妻の睡眠をさえぎってしまうことに。
テレワークに趣味の裁縫。妻の個室も必要だった
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2つめは妻の個室がないこと。間取り決めの時点では、ダイニングに備えつけの机が妻の作業スペースでした。
備えつけの机は2人分のスペースを確保。妻の作業スペースと子どもの学習スペースとするはずでした。しかし、仕事の関係でパソコンを置くとほぼ占拠状態に。LDKが散らかって見えてしまうのも気になっています。
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また、趣味の裁縫をする場所も、ちゃんと確保できていません(今は主寝室の一画にテーブルを運び込んで作業)。
夫婦それぞれの部屋があればもっとよかった
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今さらですが、主寝室(7.8畳)と書斎(2.9畳)の空間を、夫婦で5.3畳ずつに分けて各自の個室にすればよかったと後悔しています。それぞれの部屋が、書斎や趣味室としても使えるように工夫すればよかったと思っています。
そして、各部屋に全館空調の吹き出し口を設ければ、きっと快適だったと思います。お互いに気兼ねなく、趣味や仕事の時間をもつことができたでしょう。