飴屋悲鳴 梅雨の湿気で飴が一塊に……なってしまうも珍光景すぎて大反響

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 梅雨の時期になると、土砂災害や洪水、農作物への影響……などのニュースをよく耳にしますが、これは飴屋にとっても他人事ではないようです。

 東京浅草、花やしき通りに店舗を構える「浅草 飴屋」のXに投稿されたのは、大量のりんご飴が湿気でくっつき、一塊になってしまった様子。こんなことってあるんだ……。

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 「朝7時からクーラー付けて湿度下げたんですが、敵わなかった」

 こうつぶやいた浅草飴屋。店主に話をうかがうと、この日は午後から天気が崩れるとの予報が出ていたのだそう。これを受け、午前中に商品の袋詰めを終わらせようと早くからクーラーをつけて作業していたものの、想定よりも早い11時ごろから降雨が。気が付くとすでに飴が固まってしまっていたとのことでした。

 6月の梅雨時期は特に飴の製造が難しく、加えて浅草飴屋では店舗にて製造・販売を行っているため、湿気管理に失敗するとたまに起きる事なのだそう。普段はクーラーに加え、除湿機を併用して湿気管理をしながら作っていますが、「午前中なら大丈夫」と判断を誤ったことが失敗の原因だったようです。

 一塊になってしまった飴を見た際は「あー、久しぶりにやってしまったぁ」と頭を抱えたもよう。というのも、飴は溶かして再利用することができず、最終的には廃棄となってしまうのです。今回の飴は総重量およそ6kgにのぼり、価格にして6万円ほどの量なのだとか……。

 ところが、ただで転ばないのが浅草飴屋。失敗をあえてXでさらけ出すと、投稿には4万件を超える「いいね」がつく大反響が寄せられました。さらに、この一塊になったりんご飴、溶けはじめるまでの間、浅草飴屋の店頭でディスプレイされるそうです。

 なかなか見ることがないであろう大きな飴の塊に、返信欄には驚きの声のほか、すでに実際に見に行った方からの声も。製造や在庫の面から見れば失敗なのでしょうが、それを上回る宣伝効果があったと言えそうですね。

 創業13周年を迎えた浅草飴屋。飴は手作業で製造しており、全て天然着色料を使用。50種類以上の飴に加え、随時季節の新作等を取り揃えています。

<記事化協力>
浅草 飴屋(@asakusaameya)

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024062806.html