Ruby on Railsの作者のデイヴィッド・ハイネマイヤー ハンソン(通称、DHH)氏が、Ubuntuのウェブ開発環境をコマンド一発で構築できる「Omakub」をリリースしました。Omakubは「An Omakase Developer Setup for Ubuntu」の略称だそうです。

Omakub - An Omakase Developer Setup for Ubuntu 24.04 by DHH

https://omakub.org/

Omakubでウェブ開発環境を整えるには、以下のコマンドを実行するだけでOK。コマンドを実行するとウェブ開発に有用な厳選ソフトウェアがインストールされると同時に、オススメ設定や外観テーマも適用されます。

wget -qO- https://omakub.org/install | bash

Omakubではターミナルに「Alacritty」を採用し、ターミナルマルチプレクサとして「Zellij」を採用しています。また、テキストエディタは「Neovim」と「Visual Studio Code」を採用。DHH氏は個人的にNeovimを愛用していますが、Neovimの操作は初心者にとって難しいため、Visual Studio Codeも採用したとのこと。



また、デスクトップ環境はUbuntu標準のGnomeを維持しつつショートカットキー一発でワークスペースを切り替える設定などが追加されています。





Omakubは見た目にもこだわっており、標準状態ではVisual Studio Codeの人気テーマ「Tokyo Night」がNeovimやAlacrittyなどにも適用されます。また、Tokyo Night以外に「Gruvbox」「Everforest」「Rose Pine」「Catppuccin」「Nord」「Kanagawa」といったテーマも同時にインストールされます。





Omakubでは他にも「VLC」「Pinta」「Flameshot 」「Xournal++」などのアプリもインストールされます。Omakubでインストールされるアプリや設定は、以下のGitHubリポジトリで確認できます。

GitHub - basecamp/omakub: Opinionated Ubuntu Setup

https://github.com/basecamp/omakub



なお、DHH氏は長らくmacOS用のテキストエディタ「TextMate」を使っていましたが、自社製アプリがAppleからリジェクトされたことを受けてAppleエコシステムからの脱却を模索。その後、Neovimに移行する決意を固め、最終的にLinux上でNeovimを使う環境に落ち着いたようです。

Linux as the new developer default at 37signals

https://world.hey.com/dhh/linux-as-the-new-developer-default-at-37signals-ef0823b7