橋下徹氏は「パビリオンで雇用が生まれる!お金が回る!」と大興奮も、「経済回るわけない」とネットは白けムード

 6月13日、2025年大阪・関西万博について報じた産経新聞の記事が、大阪府民を驚かせている。参加国が自前で設計・建設する海外パビリオン「タイプA」に関し、万博協会は外観の完成の目安を10月中旬としていたが、その構想が事実上、破綻したという。

「6月中にタイプAで着工を予定しているアルメニア館関係者が、間に合わないと明言したと伝えています。協会のスケジュールでは来年1月中旬までに内部改装などを終え、展示品の設置をして4月13日の開幕を迎える予定ですが、今年10月中旬に外観まで完成しなければ開幕に間に合わない可能性が高まるようです」(週刊誌記者)

 タイプAは、資材価格の高騰や慢性的な人手不足などで、希望する国が60カ国から53カ国まで減少。さらに14カ国で建築業者が決まらず、決定済みの国も8カ国が未着工とされている。

 また、「2億円トイレ」として話題になったデザイナーズトイレの整備事業も入札不調が続き、デザインは変えずに延べ床面積を縮小し、便器の数も減らして3回めの入札を実施。結果、1億5372万円(税抜)で落札されたという。

 開幕まで300日という状況で、なんとも不安になるニュースが続くなか、ボランティアスタッフに当初目標の2.8倍となる延べ5万5634人の応募があり、1万人の増員が決まるなど明るいニュースもある。

 また、大阪府や大阪市などが出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」で、来館者の案内を担当するアテンダントを募集したところ、定員120人の10倍を超える1258人の応募があったことも報じられた。おもにVIPの接遇や来館者の対応にあたるという。

 なぜこれだけの数の応募がなされたのか。その動機は、やはり時給2000円の好待遇にありそうだ。求人情報大手の「イーアイデム」によると、大阪府アルバイト平均時給は1353円だというから高額だ。

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏も14日、万博スタッフに応募が殺到したという報道を引用し、《これから多くのパビリオンで雇用が生まれる!お金が回る!》とポストした。

 しかし、この投稿には、

《なんでやねん。アルバイト120人で経済回るか》

《一過性の雇用に大した意味はない。そもそも、時給2000円のパート・バイト程度で経済が回るとか(笑)》

《雇用が生まれる?一瞬のバイトに意味ねえだろうが》

《その時給はどっから出てくるんや? 税金か?》

 など橋下氏の喜びとは真逆の反応が多かった。はたして、万博はこのまま無事に開催されるだろうか。