4回に右前打を放った吉田正尚(ロイター=USA TODAY Sports)

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【米マサチューセッツ州ボストン13日(日本時間14日)発】レッドソックス吉田正尚外野手(30)は本拠地でのフィリーズ戦に「5番・DH」で先発出場し、4回に復帰後初となる右前打を放ち、5打数1安打だった。打率2割6分4厘。チームは9―3で勝ち、貯金を1とした。

 左手親指の付け根痛から復帰して2試合目。待望の初安打が出たのは8―3の4回二死一塁だった。先発右腕ノラがカウント1―1から投じた3球目、甘く入ってきた87マイル(約140キロ)のチェンジアップを完璧に捉えると、打球速度108・4マイル(約174・5キロ)の弾丸ライナーで右前に弾き返した。2番ハミルトンからの4連打に自軍ベンチは大盛り上がりだ。

 試合後、「まあ、いい当たりでしたね」と素っ気なく振り返っただけ。というのも、第4打席以降で対戦した「(2人の)パワーピッチャーに対して結果(的に)翻弄され」、2つの空振り三振を喫したからだ。

 6回二死二塁は3番手右腕カーカリングの86マイル(約138・4キロ)のスイーパーに空振り三振。5番手右腕ルイーズと対戦した8回二死二塁も86マイルのカーブに全くタイミングが合わず空振り三振。2本目が出なかった。

「ヒットは出たが、また次、次、って感じでどんどん進んでいくので、一喜一憂はしていられない」。チーム内でデュラン、ハミルトン、バルデス、ラファエラら若手野手が台頭している今、危機感を抱いているようだった。