自民党の茂木敏充幹事長ほか、衆院5小選挙区のうち4選挙区を自民党議員が占める『自民党王国』の栃木県で6月9日に投開票がおこなわれた鹿沼市長選だが、敗れた前自民党県議の小林幹夫氏陣営が選挙戦で配布した「チラシ」がいま、物議を醸している。

「チラシには人気漫画『スラムダンク』の映画版『THE FIRST SLAM DUNK』のポスターに似せた絵柄が使われました。赤文字で書かれた『総力結集』の下には、映画のポスターと同じ構図で、赤いユニホームを着た候補者の小林氏、福田富一栃木県知事、茂木氏ら5人の似顔絵が描かれ、さらにその下には名ゼリフをイメージさせる『あきらめたらそこで鹿沼が終わる』の文字がありました」(政治担当記者)

 これに、法曹界からは「著作権法に抵触する恐れがある」と指摘が出たことから、テレビの情報番組でも取り上げられた。

「6月11日放送の『ゴゴスマ〜GOGO! Smile!〜』(TBS系)でも、コメンテーターの菊池幸夫弁護士が『著作権法の翻案権、著作者が意に反する改変を拒むことができる同一性保持権の侵害に当たる可能性がある』と指摘。元衆院議員の金子恵美氏も『著作権にあまりにも配慮がない。少し浅はか。陣営のなかで誰もそこに気づかなかったのか』と苦言を呈していました」(芸能記者)

 そうしたなか、「スラムダンクの大ファン」を公言するタレントの鈴木紗理奈が、選挙陣営責任者が「スラムダンクは読んだことはない」と紹介されると「(作品に)すごい愛情があって、それになぞられて選挙ポスターを作ってしまったとかなら、まだちょっと許せる気持ちがあるけど、ファンからしたら、知りもせんのに乗っかって……。『スラムダンク見てから作れよ!』ってみたいな、そっちのいら立ちです」と怒りをあらわにした。

 しかしその後、鈴木の「スラムダンク愛」の薄さを感じさせてしまう発言が……。

「鈴木はキャラクターを見ながら『これ、(桜木)花道? 真ん中やから誰だろ? 流川(楓)はいちばんクールなんでわかる。(真ん中は)リョータかな?』と、ファンであれば背番号を見て即答できる点で、言葉に詰まってしまったのです。ますだおかだの岡田圭右からは『紗理奈ちゃん、ホンマにスラムダンク知ってんの?』と突っ込まれる始末でした」(芸能記者)

 これに、Yahoo!ニュースのコメントには《せめてファンであって欲しいってのは気の利いたコメント》《鈴木紗理奈さんは わざとボケたように見えたけどな》など、擁護のコメントもあったが《この方も知らんくせに、ですね》《で、自分は登場者の背番号を知らない、言うだけのコメンテーター》などの批判も見受けられた。

 鈴木が『ゴゴスマ』のコメントで炎上するのは、これが初めてではない。

「5月21日の放映で、山梨県富士河口湖町にあるコンビニエンスストアの屋根越しに見える富士山を撮影するため、外国人観光客が殺到し、町が危険防止のため歩道に高さ約2.5m、幅約20mの黒い幕を設置したことが話題になりました。鈴木さんは『この対策、すごいもったいないと思う』として『根本的な対策を(して)プラスに変える方向に考えられないのかな』と考えを述べたのです。

 これに、MCの石井亮次さんが『たとえば?』と聞くと『人を雇うとか。ごみ拾いの人とか、警備員を増やすとか』と答えたのですが、石井さんは『(すでに)やりました』と一刀両断。思いつきでコメントしていることがバレバレで、ニュースサイトにも《既に自治体や地域住民で、警備やゴミ拾いなど対策した後の苦肉の策なのに、それを把握していない発言》《警備員、ゴミ拾い、誰が雇って誰が給料を払うの?簡単な話ではありません》《紗理奈さんはこういう発言されるなら少なくとも現地に行ってみるとか自治体や町内会に今までの対応を確認しておくべき》など、辛辣な書き込みが目立っていました」(前出・芸能記者)

 分からないことは素直に「分からない」ということも、大事かもしれない。