Photo: キヤノン

これは導入して正解でした。

僕は時々、日々持ち歩くもの、いわゆるEDC(Everyday carry)アイテムの入れ替えをしていて、最近そこに加わったものの一つにキヤノンの動画カメラPowerShot V10があります。

きっかけはVlogに目覚めたことでした。何気ない風景やペットの様子、友達との会話などを動画で撮っておくと、後で見返したときに写真とはまた違った臨場感のある思い出として楽しめることに気がついて、今やすっかりはまっているのです。

Vlogを始めたころはスマホで撮っていたのですが、撮りたいと思ったときに「顔認証して、カメラアプリを立ち上げて、動画モードにして…」という操作がまどろっこしく感じてきて、これはカメラを独立させた方がいいなと思いPowerShot V10を導入したのでした。

起動してすぐ撮れ、手ブレにも強い

使い始めてすぐにカメラを独立させたメリットを感じました。とにかく撮影までのスピードが早い。背面の電源ボタンを押すと約1.1秒で起動し、フロントの録画ボタン(もしくは液晶タッチモニター内の録画ボタン)を押すとすぐに撮影が始まります。ふいに良い被写体を見つけたとき、このスピード感はありがたい。

あと、なにげにスマホとカメラを分けて良かったなと思うのが、その2つを併用するときです。例えば、スマホで地図を確認しながらPowerShot V10で撮影するとか、よくやります。

こういう場合、片手持ちで歩きながらというケースが多く手ブレしやすいのですが、PowerShot V10は手ブレ補正が優秀で助かっています。2024年5月にファームウェアがVersion 1.2.0にアップデートされ、より効きが良くなりました。試しに撮ってみたものを見てください。

これが手ブレ補正「切」の動画。ガクガクしています。

これが手ブレ補正「入」の動画。かなりスムーズになりました。

これが手ブレ補正「強」の動画。めちゃスムーズです。

「切」「入」「強」を横並びにして比較したものはこちらのページで見られます。手ブレ補正を効かせると画角がやや狭まるので、効果と画角のトレードオフでお好みのモードを選んでください。

PowerShot V10は、19mm相当の画角、約1310万画素/1.0型センサーによる画質を備えており、2.0型の液晶モニターをレンズ側に向ければそのスペックで自撮りできるため、スマホのインカメラの画質に不満のある自撮り派にもおすすめできます。録画ボタンが無理なく親指で操作できて、安定感も抜群ですよ。

動画の記録画素数は4KまたはフルHDが選べます。

バッテリーの持ちは、満充電からの4K撮影で約55分、フルHD撮影で約1時間20分。スマホで撮影していたころはバッテリーの減りが気になって思い切り楽しめなかった部分もあったので、そういう意味でもストレスが減りました。

高音質マイクやスタンドを内蔵

また、PowerShot V10の魅力としてマイクの性能も挙げておきたいです。ステレオマイクとノイズ参照用マイクの3マイク構成で、大口径のものを採用しているから音がいい。雑踏の音、木々の音、海の音、ペットの鳴き声、友達の話し声……思い出の記録に音は大変重要なのです。

マイクの良さを生かして楽器の演奏動画を撮るのも楽しいですよ。内蔵スタンドがあるので、別途三脚などを用意せずともテーブルの上に立てて手軽に撮影できます(上の写真では本の上に乗っているのがPowerShot V10)。トーク動画の収録にもいいかも。

軽量コンパクト、そして楽しい

PowerShot V10は、片手で持てるコンパクトサイズで、重さは内蔵バッテリーとメモリーカードを含めて約211gと軽量。バッグの中でもかさばらないし、ポケットにも入る。ストラップを付けて首や手首にさげてもストレスが小さい。

そして楽しい。思い立ったときにさっと取り出して即撮影。何気ない日常の中から特別な時間を切り取る作業はとてもクリエイティブでワクワクします。

この感覚は、PowerShot V10のサイズ感や起動の早さ、操作性の良さも含めて実現されているものと言えます。

価格は5万9950円(※キヤノンオンラインショップ参考価格[税込])。今時のスマホの半額くらいというところでしょうか。Vlogに興味のある人、PowerShot V10は検討する価値ありですよ。

Source: キヤノン