(C)Universal Pictures Credit: Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. and Legendary Pictures Productions, LLC.

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『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』を擁する『ジュラシック』シリーズは、ハリウッドで最も人気な映画シリーズの一つ。誕生から30年以上が経過した今でも根強い人気を誇り、それは『ジュラシック・ワールド』各作品の興行収入がいずれも10億ドルを超えているという事実を見れば一目瞭然だろう。

その一方、はるか昔に絶滅した恐竜を大スクリーンで蘇らせるにあたっては、それなりの製作費もかかってくる。米では、『ジュラシック・ワールド』シリーズ第2作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)と第3作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)の2作品に費やされた驚きの予算額が伝えられており、なんとあわせて8億4,500万ドルにも及ぶという。

この2作を手がけたのは、2016年に設立されたイギリスの製作会社Ancient Futures limited。2023年4月、Forbesは同社によって提出された財務諸表を公開しており、『炎の王国』では5億1,600万ドルもの支出があったという。当初の推定予算は1億7,000万ドルだったというから、約3倍まで膨れ上がったことになる。

Forbesがところによれば、映画史全体において製作に最もコストがかかった作品は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)とのこと。『炎の王国』の製作費は、同作の5億3,300万ドルに続く史上2番目に高い額だそうだ。

また、続く『新たなる支配者』でも巨額が投じられた。『炎の王国』ほどではないものの、最終的なコストは3億2,860万ドル。コロナ禍と製作時期が重なった同作では、感染対策のための費用として緊急の支出を余儀なくされた。キャストや製作スタッフは撮影地近くのホテルで5ヶ月間の隔離生活をすることになるなど、コロナ関連の支出だけで最終的に870万ドルにも及んだとされている。当初の想定予算額は1億8,500万ドルとされていたので、最終的には約1.8倍の額まで増大したことになる。

にもかかわらず驚きなのが、2作とも黒字を計上しているということ。『炎の王国』は13億846万ドル、『新たなる支配者』では10億197万ドルの世界興収を記録しており、製作費を大幅に回収。最終的に米ユニバーサル・ピクチャーズはそれぞれ2億ドル強の利益を得たという。ハリウッドのドル箱シリーズである『ジュラシック・ワールド』、現在は第4作の製作が進行中だ。

Source:Forbes(,),

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