フォステクス、第4世代RPドライバー搭載「T50RPmk4」。左右ハウジングが同形状
T50RPmk4
フォステクスは、第4世代へ進化した平面振動板のRPドライバーを搭載したヘッドフォン「T50RPmk4」を5月下旬に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は34,650円前後。ハウジングはセミオープン型。
50年に渡り改良を重ねてきたRPテクノロジーの全面駆動型平面振動板ドライバーが、第4世代に進化した。RPテクノロジーは、平面振動板の全面を規則正しい位相で動かす「Regular Phase」の略で、フォステクスの独自開発技術。
第4世代では、平面振動板の振動領域の拡大と均一化のため、振動板を挟み込むマグネットを増量しプリンテッドコイルのパターン形状を新設計。磁気回路の構成部品も一新して磁束分布を最適化することで、振動板の不要共振を抑え、鋭いレスポンスでの音の立上がりと立下がりを実現。
「感度の向上、モニタリングしやすい滑らかな周波数特性、優れた過渡特性を同時に達成した。重低音域から高音域まで正確かつ繊細に再生可能とすることで、正確な定位感と音場の再現能力を従来よりさらに向上させる」という。
使用環境に応じて左右どちらでもケーブルが接続できるよう、左右のハウジング両方にコネクタを装備。左右のハウジングを同じ形状とすることで、コネクタ部の有無による内部構造と容積の左右差で生じる音質差を低減した。
コネクタは4極の3.5mmのコネクタを搭載することでバランス接続にも対応。ケーブルにはOFC導体を採用している。別売バランスケーブルは「φ2.5:ET-RP2.5BL」、「φ4.4:ET-RP4.4BL」、「XLR:ET-RPXLR」を用意している。
イヤーパッドは装着感を追求した低反発のアラウンドイヤー型。
インピーダンスは28Ω、感度は97dB/mW。最大入力は3,000mW。再生周波数帯域は10Hz~40kHz。ケーブルを含まない重量は約330g。