「RX-8…じゃない!」 マツダが斬新ドアの「ロータリー・スポーツカー」公開! リトラを彷彿させる「隠れヘッドライト」採用で超カッコいい“RX-EVOLV”に反響あり
「4ドア」だけどスポーツクーペ!
2024年4月12日から4月14日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される自動車イベント「オートモビル カウンシル2024」にて、マツダは4ドアスポーツカー「RX-8」の原型となったコンセプトモデル「RX-EVOLV(RXエボルブ)」を展示すると発表しました。
この発表は注目を集め、SNSではファンを中心に様々な反響が寄せられています。
オートモビル カウンシルは、「日本に自動車文化の創生を図ること」を目的とした自動車イベント。
【画像】カッコいい! これが斬新な「ロータリー・スポーツ」です(90枚)
「日本に自動車文化を育みたい」という想いを抱くマツダは、同イベントへの共感もあって参加を続けており、今年の出展テーマを「ロータリースポーツカーコンセプトの歴史と未来」と定めました。
ブースには複数台のロータリー・スポーツカーのコンセプトモデルを展示する予定で、中でも注目される一台が、1999年の「東京モーターショー」で世界初公開されたRXエボルブです。
同車はスポーツカーらしい外観に卓越した動力性能や高いハンドリング性能を実現しつつ、さらに4枚のドアと4座のシートを搭載して実用性も両立。
マツダ伝統のスポーツカーシリーズ「RX」の未来の姿を提案しながら、一目でマツダ車と分かるスタイリッシュな外観を身にまといました。
ボディ左右のドアはセンターピラーレス構造の「フリースタイル式」とし、通常の2ドアクーペとは比較にならない圧倒的な後席アクセス性や利便性を実現。大人4人が快適にドライブを楽しめる居住空間を確保しています。
さらに、マツダこだわりの「操る楽しさ」を実現すべく、FRレイアウトや軽量なボディ、強固なシャシー、前後重量配分50:50、ヨー慣性モーメントの低減、そして最適な車両サイズなど数々の要素が組み合わせました。
そんなRXエボルブのデザインにおける大きな特徴が、ひと目では見つけられない「隠れたヘッドライト」です。
一見ライトが無いように思われるRXエボルブのフロントマスクですが、実は整流ウイング下の開口部内には極薄型のHIDライトが搭載され、点灯時には開口部の奥から光を放つ形式を採用。
これによりリトラクタブルライト式のスポーツカーさながらのシンプルで美しいエクステリアを実現していました。
またパワーユニットには、小型化に成功した新世代のロータリーエンジン「RENESIS(レネシス)」をセンターミッドシップに搭載。最高出力280馬力・最大トルク23.0kg-mを発揮します。
初登場時には奇抜なコンセプトカーとも受け取られたこのRXエボルブですが、後にRX-8の名で市販化を果たし、最終的にはRX-7を上回る19万台以上の累計生産台数を達成。
この台数はマツダの想定していた目標販売台数をも超える値であることから、RXエボルブとRX-8は紛れもない成功モデルとして自動車史に刻まれたと言えるでしょう。
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今回発表されたRXエボルブの展示についてSNSでは、「今でもRX-8に乗っています。運転の楽しさもスタイリングも大好きで、代わるクルマが無いためまだまだ手放せません」「10年以上乗りましたが、マツダらしくナチュラルなハンドリングが最高でした」と、市販モデルのRX-8のオーナーおよび元オーナーからの同車を振り返るコメントが多数見られます。
また、「良く比較されるFD(RX-7)とはロータリーエンジンを搭載しているということ以外、似て非なるクルマだったのが興味深かったです」「FDよりはパワーは抑えめでも、2〜3速ギアで回すとロータリーならではの気持ちの良い音とフラットな加速フィーリングが楽しめて、ブレーキも優秀でしたね」などの、同じRXシリーズとの違いを語る投稿も。
そして、「ロータリーエンジンはモーターのようなフィーリングと言われてきたけど、今や本当にモーターをパワートレインとする時代が来たんだなぁ」と、現代の課題であるクルマの電動化とあわせた時代の変化に驚いたという声があるほか、「マツダは過去のコンセプトカーを大事に残すよね」「でも何で今RXエボルブを展示するんだろう?」「これってアイコニックSPを市販化するためのストーリー作りの一環…ってコト!?」など、新型ロータリースポーツの市販化を予想する声もあり、ファンからの期待が再び高まっていることがうかがえます。