4月2日(火)よりスタートする火曜ドラマ9『御社の乱れ正します!』(BS-TBS、BS-TBS 4K 毎週火曜 午後9時〜9時30分)で主演を務める山崎紘菜さん、共演の飯島寛騎さんと小笠原海(超特急)さんにインタビュー。演じるに当たって意識したことやお互いの印象などを聞きました(取材はクランクイン前)。

『御社の乱れ正します!』©樹ユウマ・DPNブックス/「御社の乱れ正します!」製作委員会

 

本作は、累計1600万DLされている電子コミック「御社の不倫の件〜絶対に別れさせます〜」(樹ユウマ/DPNブックス)を実写ドラマ化。“迷惑な社内不倫”に天罰を与える、爽快な不倫成敗ドラマだ。

 

山崎さん演じる主人公・三枝玲は、身勝手な不倫で周囲に迷惑をかける男女の仲を、鮮やかな手口で別れさせるプロ。そんな玲のトラップに華麗なスルーパスをする鹿妻新を飯島さん。依頼を受ける窓口となるバーの店主ガンちゃんを小笠原さんが演じる。

 

◆本作に出演することになっての率直な感想を教えてください。

山崎:玲というひとりの人物を演じますが、潜入捜査をしているときはまた別のキャラクターを演じているような感覚になるのかなと思いました。いろいろな一面をお見せできそうで今からワクワクしています。

 

飯島:不倫をテーマにした作品ですが、スカッとするような気持ちになれる作品だなというのが第一印象です。

 

小笠原:確かにすごくすっきりする作品。そんな中で、ガンちゃんのバーは作戦会議する場ではありますが、みんなの安心する場でもありたいなと。居心地のいい空間にしたいです。

 

◆どのように役柄を演じたいと思われていますか?

山崎:玲の人生は時間が止まってしまっているところがあるので、このドラマを通して彼女の時間が少しずつポジティブな方に動きだしたらいいなと思っています。

 

飯島:普段の新は、たぶん直感で動いている人。自分の信じているものを信じて突き進むので、仕事となってもガラッと意識的に変わるというのはないんじゃないかなと思っています。もちろん現場に入って、空気感や皆さんと役を通して対峙することで変わってくるとは思いますが、力んで新を作ろうという感じではないです。

 

小笠原:ガンちゃんはすごく俯瞰する能力に長けていると感じました。バーを経営していることや、玲たちに依頼を持ってくること、一歩引いてみんなのことを見守ったり、すごく良い兄貴分的な存在でもあるのかなと思います。でも、ただ冷たい、クールというわけではなくて、気にかける優しさや温かさを持っていたりもするので、大人の余裕を感じるようにしたいです。

 

◆作中では、さまざまな変装をされますが、楽しみにされていることはありますか?

山崎:これまで自分が演じてきた役が助けてくれそうなキャラクターもあって、すごく楽しみにしています。

 

◆対峙する共演者の方によっても、潜入先の玲も変わりそうですよね。

山崎:そうですね。潜入の仕方もさまざまですし、これまで見せたことのない表情だったり、新しい自分ともこの作品で出会えたらいいなと思います。

 

◆飯島さんは、『シンデレラ・コンプレックス』で不倫をする側の役を演じられましたが、今回は成敗する側に変わりますね。

飯島:不倫はよくないと思います(笑)。僕が潜入するキャラクターで言うと、楽しみという感情が強くて、どう演じ分けようか。相手を引っ張り出す方の立場になるのでそういった面ではすごく楽しみです。

 

◆第1話で新はホスト姿を披露する場面もあります。

山崎:楽しみですね!

 

飯島:めちゃくちゃカッコいいぞ(笑)。

 

小笠原:自信たっぷりだね(笑)。

 

◆小笠原さんもバーを飛び出して、変装するシーンもありますね。

飯島:一番すごいよね。

 

小笠原:いやいや。僕は普段はバーにいることが多いと思うんですけど、この2人に対して愛情がありますし、2人の頼みならばという部分がすごく大きいので、話が進むにつれて、バー以外のところでもお目にかかれるところが来ると思うので、楽しみにしていてほしいです。ただ少し怖いのは、ある姿でオールアップを迎える可能性があること(笑)。

 

◆山崎さんは小笠原さんと初共演ということですが、お会いしてみての印象はいかがですか?

山崎:マイナスイオンが出ているような、柔らかい雰囲気を持たれている方でとても安心しました。玲もガンちゃんには信頼を寄せていますし、ご本人も信頼できる方だなと思いました。

 

小笠原:初めましてですが、いつも映画館で見ていたので初めましてな感じがしていないです(笑)。それに94年生まれで同い年なんです。だから2人で、2個下の寛騎をかわいいかわいいしてあげようかなと。

 

◆飯島さんはお2人と3度目の共演ということで、安心するところもありますか?

飯島:安心もありますし、変に気を使わず、初めましてのフィルターがないから、僕もすごくやりやすいです。今回この3人でいる時間が多いので、楽しみです。作戦会議もそうですが、視聴者がワクワクするようなものを作っていけたらなと思っています。

 

山崎:飯島さんと共演するときは、絶対イケメン役(笑)。なので、今回はどんなイケメンを見せてくれるのかなって楽しみです(笑)。

 

飯島:今回はホストにもなるし、今までもそういう役で会うことが多かった(笑)。

 

◆小笠原さんは飯島さんとはいかがですか?

小笠原:プライベートで飲みに行ったりすることもあるので、現場でも会えることがすごくうれしいです。一緒の現場が3回目ということもすごくうれしいので、 一緒にいい作品にしていけたらいいなと思っています。

 

◆作中でも皆さんの和気あいあいとした雰囲気が出てきそうですね。では、演じられるキャラクターとの共通点はどこでしょうか?

山崎:お芝居で日々いろいろな役を演じているところや、プライベートで感情を出すことがそんなに得意ではないところが似ているのかなと思います。

 

飯島:新のオンとオフの切り分けは、僕と似ているなと思います。あとうまいならうまい、楽しいなら楽しい、幸せなら幸せみたいに真っすぐに感情豊かな表現するところも。

 

小笠原:普段活動している超特急や、事務所の「EBiDAN」というアーティスト集団でも最年長。ガンちゃんも2人の兄貴分的なところがあるので共通しているところかなと思います。

 

◆この3人の中で友達になれそうだなと思うキャラクターはいらっしゃいますか?

山崎:新とはいろいろとアクティブに一緒に楽しめそう。みんな魅力的ですが、すぐ仲良くなれそうなのは新かなと思います。

 

飯島:僕はゆっくり話したいタイプなので、ガンちゃん。普通のテンション感で飲みながらとか会話したいです。

 

小笠原:玲かな。しっかり話できそうだなと。クールな部分はあるけれど、心を許して、仲良くなったら、自分の秘密も話せそうだし、それを他の誰にも言わないという安心感もある。玲さんが話してくれたらすごくうれしいし、より親密になれそうなので時間をかけて仲良くなりたい人です。

 

◆不倫を一掃する本作ですが、皆さんが一掃したいことは?

山崎:家を片付けたい。忙しくなると、家事がたまってしまうので、撮影中はより気をつけないと怖いです。

 

飯島:同じです。いらないものを捨てたいです。

 

小笠原:部屋を片付けたいのはもちろんそうなんですけど、やめたいことで言うと、僕、お風呂がすごく好きで、結構長い時間、湯船に漬かるんです。そこでドラマを見たり、YouTubeを見たり、映画を見たりしているんですけど、そろそろエンディングというタイミングで、湯船の栓を抜いて、ちょうどいいタイミングで出たいんですけど、これがもう終わるかなみたいな感覚でいたら、思ったよりエンディングが長い時があって。だから僕、たまに空の浴槽に入ったまま、動画を見てる時があるんです(笑)。

 

山崎&飯島:えー!

 

小笠原:でも、最後まで見たくて、僕の中で途中で終えることは許されないし、そこから湯船にお湯を足すこともないのでそれをやめたいです。

 

◆どう改善しましょうか?(笑)

飯島:動画をお風呂で見なければいいんじゃない?

 

小笠原:お風呂で見るのがいいんだよ!でも、きちんと1回残りの時間を確認して、湯船の栓を抜くタイミングを見計らうことを徹底しようかな。

 

◆今回、変装もする役柄、ちょっと2面性があるのかなって思うんですけど、皆さんの仕事とプライベートの切り替え、タイミングやスイッチはどこで変わりますか?

山崎:スイッチは特になくて、家に帰ったり、休みとなったら勝手にスイッチがオフになるタイプだと思います。2人はある?

 

飯島:ないです。自然とオフになっていたり、それこそ仕事に向かってるときにオンになっているかもしれないです。

 

山崎:ステージに上がるスイッチはありますか?

 

小笠原:ステージはその日ずっと緊張しているとかはなくて、ライブが始まる直前ぐらいに緊張して、ステージに出たら平気みたいな感じ。緊張したタイミングでスイッチが入ってるのかもしれない。

 

◆では、役者と超特急の切り替えはありますか?

小笠原:超特急のときはカタカナで「カイ」と書いて本名ではないんです。なので、素の自分とは少し違っていて。“超特急のカイ”として自然とスイッチが切り替わっているかもしれないです。

 

◆では皆さん、自然とスイッチが切り替わるタイプという。

山崎:そうですね。ただ演じるときはどうしても自分の延長に役を置いてしまうタイプなので、別の人に切り替わるという感覚ではないかも。自分と近いところもあるし、遠いところもある、みたいな距離感なので、演じるスイッチというのはないかもしれないです。

 

◆不倫を裁く、新しいヒーローが誕生します。皆さんのヒーローはどんな方ですか?

飯島:世界の平和を元々守ってきた人間なので。

 

山崎&小笠原:そうじゃん!

 

飯島:そういった面で言うと、普段生活している中で、街のゴミを拾っている人とか、住みやすくしてくれている人はヒーローだなと思います。みんなが暮らしやすくって、自分のためというよりかは、みんなのためで。そういう気配りがヒーローなんじゃないかなと僕は思います。

 

山崎:小学生のころ、吠えて飛びかかってくるすごく怖い犬が、通学路にいたんですけど、その狂犬を手なずけている飼い主の人がカッコよく見えました。

 

小笠原:どんなヒーローでもいいと思うんですけど、その姿を見て背中を押されたでもいいし、何かをしたいと思うきっかけになるという時点でヒーローだなと思うんです。僕、『ウルトラマンティガ』が幼い頃にとても好きで。 好きすぎて『ウルトラマンティガ』を見たいがために時計の読み方を覚えたり、VHSの録画の方法を2歳とか3歳で覚えたりとか、僕の“何かをするために自分が何かをしよう”というきっかけになったので、リアルヒーローです。

 

◆本作の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。

山崎:最初にこのドラマの打ち合わせをしたときに、「頑張っている人を応援したい」というワードが出てきて、それがすごくすてきだなと思いました。私自身も玲を通して頑張っている方の助けになりたいと思いますし、見てくださる方に何かメッセージをお届けできるように頑張るので、ひとりでも多くの方にご覧いただけたらうれしいです。

 

飯島:人それぞれ悩みの重さは違うと思いますが、この作品を見ていただき、自分の壁を越えていくきっかけになったらうれしいです。そしてみんな目標や夢に向かって、頑張っている姿を楽しんでもらえたらなと思います。

 

小笠原:今回、迷惑不倫を成敗するということで、真面目に生きている人が報われる世界であってほしいと思いますし、自分の信じるものに対して真っすぐ向き合えるような気持ちになれるドラマだと思います。この3人の作戦会議の空気感も楽しんでいただきながら、物語を楽しんでいただければうれしいです。

 

PROFILE

山崎紘菜

●やまざき・ひろな…1994年4月25日生まれ。千葉県出身。A型。

 

飯島寛騎

●いいじま・ひろき…1996年8月16日生まれ。北海道出身。B型。

 

小笠原海

●おがさわら・かい…1994年9月27日生まれ。神奈川県出身。O型。超特急のメンバー。

 

あらすじ

仕事先に不倫をしている人物がいたら、どうしますか? 当人たちの問題だから放っておけ? でもその不倫の影響で、周囲が迷惑や損害を被ることになったら…。

 

イベント会社に、若くて美人の正社員・安西梨々香(優希美青)と、地味な派遣社員・三枝玲(山崎紘菜)が異動してくる。入社5年目の高橋さつき(小島藤子)は、課長命令で梨々香の面倒をみることになった。
しかし、梨々香は全く仕事ができず、さつきの業務は増えるばかり。

 

ある日、さつきは仕事帰りに、課長と梨々香がラブホテルから出てくるのを目撃する。梨々香は課長と不倫関係にあったのだ。

 

大事な彼氏とのデート日に、梨々香が起こしたトラブルのせいで残業をする羽目になり、あまりの理不尽さにさつきが涙を流す。そこに派遣社員の玲が声をかけてくる。

 

彼女は「社内不倫は排除されるべき迷惑行為です。誰かが別れさせてくれるといいんですけど」と意味深な言葉を残し去っていく…。

 

番組情報

火曜ドラマ9『御社の乱れ正します!』(全8話)

BS-TBS、BS-TBS 4Kで同時放送

2024年4月2日(火)スタート

毎週火曜 午後9時〜9時30分

 

<出演>

三枝玲:山崎紘菜

鹿妻新:飯島寛騎

ガンちゃん:小笠原海(超特急)ほか

 

<スタッフ>

原作:「御社の不倫の件〜絶対に別れさせます〜」 樹ユウマ/DPNブックス

脚本:まなべ ゆきこ(『雪女と蟹を食う』「劇場版 奥様は、取り扱い注意」)、丹保あずさ

監督:北畑龍一(『孤独のグルメ Season10』「君が、おにぎり好きだから。」)、森裕史

企画プロデュース:北川雅一(BS-TBS)

プロデューサー:韮澤享峻(BS-TBS)武井哲(PADMA)前田利洋(THE EINS)

企画:BS-TBS

 

番組ホームページ:https://www.bs-tbs.co.jp/drama/onsha/

番組公式X&Instagram:@drama9_onsha

 

©樹ユウマ・DPNブックス/「御社の乱れ正します!」製作委員会