[3.22 国際親善試合 U-23日本 1-3 U-23マリ サンガS]

 代表4試合目で初ゴールを挙げた。U-23日本代表MF平河悠は前半2分に先制点を奪取。「自信をつけるうえで必要と思っていた。今日取りたい気持ちは強くあった」と喜びを口にした。

 開始2分、セットプレーの流れから先制点を奪った。MF山田楓喜のFKが敵陣内に入ると、「たまたま相手が当たったところで自分にこぼれてきた」(平河)。左足から右足にボールを持ち替え、平河は即座にシュート。ボールは右ポストに当たりながらゴールに吸い込まれた。

 今季からJ1リーグ初挑戦ながら4試合で躍動を続ける。その経験は代表でも生きた。「(J1で)自信を持って自分のプレーができていれば、こういう国際試合でも通用すると思った」。左サイドから果敢な突破は、パリ五輪出場を決めたU-23マリ代表にも有効。「(対アフリカということを)あまり意識せずに、仕掛けたら抜けると思っていた。そこの壁はあまり感じなかった」と手応えを語った。

 それでも、チームは平河の先制点を守り切れず。3失点で逆転負けを喫した。後半19分に途中交代した平河は「様子を見ながらプレーをする場面もあった」と振り返る。「もう少しトライするだったり、失敗しても縦パスをつけるだったりは自分も感じていた」。徐々に増していった相手のプレッシャーにチームが圧されていたと分析。「もう一回ビデオを見て反省したい」と今日浮かび上がった課題を見つめ直そうとしていた。

(取材・文 石川祐介)