業務スーパーで販売されている『業務用レモンサワーの素』をご存じでしょうか。

炭酸水で割るだけで作れる、2リットル入りのレモンサワーの素。量と価格の安さが際立った業務向け商品です。アルコール感が強いストレートな甘酸っぱさで、安酒なりに親しみやすい味わいの一品ですよ。



『業務用レモンサワーの素』は1,293円(税込、税抜1,198円)で販売中。内容量は2000ml。製造・販売は岐阜県各務原市にある菊川(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。

コスパ(単価)は100mlあたり約65円。一般スーパーだとレモンサワーの素は安くて100円/100ml程度。かなり安めと言ってよい価格です。

アルコール分は25%。レモンサワーの素としては一般的な度数です。

希釈割合の目安は、本品と炭酸水で1:3。たとえば本品50mlを炭酸水150mlで希釈したとすると、200mlのレモンサワーを40杯は作れる計算になります。

透き通った涼やかな見た目に反して、粗っぽい刺激感のある飲み口。度数の高いチューハイ缶に似た、一口目からガツンとくるアルコール感です。価格相応のポイントですね。

レモンの香りは弱め。果汁のキュッとくる酸味が突出し、それを甘味料でまろやかにした風味です。規定の希釈割合なら酸っぱすぎず甘すぎず。バランス自体は悪くありません。

後味のキレはいまいち。アルコール感が鈍く残って、重たさを感じる口当たりです。度数以上に酔いが回りやすい感覚。そのぶん飲みごたえはあるので、濃い味の肴とは相性が良く感じます。

良くも悪くも安酒らしい味。素直な甘さと酸っぱさを、アルコールの刺激感で支えています。1:2の比率で濃いめにしたり、強炭酸水で割ったりすると、ガツンときすぎて疲れる味ですね。

逆にいえば元気な味わいで、単調とはいえ変なクセもありません。ストゼロ系よりは穏やかですし、好みで薄めに調整もできるので、余らせることはないかと思います。

ひとつあれば大人数での家飲み用にも便利ですし、節約用に割り切って買うぶんには十分アリ。期待しすぎずにチョイスしてみてください。