© Universal Pictures

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ヘンリー・カヴィルやブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェルなど超豪華キャストが集結したマシュー・ヴォーン監督最新作『ARGYLLE/アーガイル』には、主役を食ってしまうほどの存在感を放つスターが出演している。それは猫ちゃんである。

劇中でアルフィーと呼ばれるこのスコティッシュフォールド、ハワードが演じる引きこもりがちな小説家の主人公エリー・コンウェイの愛猫として登場。アルフィー役の猫ちゃんは、実はマシュー・ヴォーン家のペットである愛猫だ。監督の娘たちがクリスマスにテイラー・スウィフトのドキュメンタリー映画『ミス・アメリカーナ』を観て、テイラーが愛猫をバックパックに収めて旅するのに憧れ、同じスコティッシュ・フォールドを飼いたいとせがんだという。その猫こそが、映画に登場するアルフィー役を演じたチップだ。

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実はチップが起用される以前、ヴォーンは別の“役者猫”で撮影を行っていたのだそう。しかし、その猫が「酷い演技」で「クソ高いのに、役に立たない」ために、解雇の憂き目に遭っていた。「猫に腹を立てているわけではないですよ」。

ヴォーンはチップを代役にするため、娘に猫を借りても良いかと尋ねた。「“いいよ。どれくらい?”と。3ヶ月くらい、と言いました」。つまり縁故採用である。

『キングスマン』シリーズでも犬を登場させていたように、それまで犬派だったというヴォーン。「まさか自分が猫使いになるとは思いもしませんでした」と振り返っている。「猫を連れて車で仕事場に向かったんですよ。トレーラーにも現場にも猫を入れて。あの子は、まるで犬みたいでした。どういうわけか、あの猫のことが大好きになってしまったんです。最高の猫です。虜になりました。娘も、まるで犬みたいに手懐けるんです。オモチャを投げて遊んでいてね」。

現場では、チップが唯一懐いたのが監督だったそう。「だから、1日の半分は監督として、もう半分は猫の世話をして過ごしていました」。劇中のアルフィーの95%はチップの演技(?)によるもので、「家族の猫だから、彼もとてもリラックスしていた」と、うまく撮影が運んだと振り返っている。

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しかし、一度チップが撮影現場から脱走して行方不明になってしまった出来事があったという。「人里離れたサウンドステージのど真ん中だったから、みんなビビり散らかしましたよ。パニックです。家に帰って、猫がいなくなったと伝えなくちゃいけないところだった。あの子はとてもユニークな見た目の猫だったから、これからどうしようか、という感じでした。幸運なことに、あの子は走り去った後に自分でトレーラーに戻ってきました。全員、すごくホっとしましたね。それからは、あの子にGPSトラッカーをつけましたよ」。

劇中では、ハワードが演じるエリーの相棒として素晴らしい名演を見せたチップ。ハワードとも意気投合した。すっかり仲良くなった姿を見て、ヴォーンはとある贈り物をハワードに授けた。彼女は今、チップのいとこと一緒に暮らしているということだ。

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