原辰徳、監督人生に影響を与えた亡き父の言葉「すごく自分の中で生きている」
2月1日(木)に放送された『徹子の部屋』に、読売ジャイアンツ前監督・原辰徳が登場。10年前に亡くなった父との思い出を語った。
選手時代から巨人一筋35年、2023年通算17年に及ぶ監督生活を終えた原。
小学2年生のとき、高校野球の監督をしていた父・貢さんの影響で野球をはじめ、瞬く間に才能が開花。その後父が監督を務める高校に入学し、“親子鷹”で大活躍した。
野球人生の師である父について、原は「ユニフォームを着ていないととても普通」である一方、「グラウンドに入るとまったく違う、鬼のよう」と振り返った。自分はほかの選手よりも厳しくされることで、先輩からは可愛がられたという。
そんな父の言葉の中でもとくに印象に残っているのが、「床について枕に頭を着けたら寝るんだぞ。悩み事を床で考えるようなことは絶対にするな」という言葉。
2002年に読売ジャイアンツの監督に就任したときに掛けられたが、当初は意味がわからなかった。
しかし、監督として戦うようになり、負けが込んで眠れなくなったときにふと思い出したという。
「開幕して4連敗ぐらいしたんですよ。夜眠れないんです。そうだ。父は僕にこう言った。ならばということで、どうしても考えたいときは部屋に電気をつけて椅子に座って考えようと」
実行してみたところ、驚くことに「たいしたことを考えていない」ということに気づいた。そして父の教え通り「寝るときには寝る」を心がけたことが、明日への活力につながったそう。
「それは17年監督をやって、すごく自分の中で生きていますね」としみじみ語った原。
「床に入って考えごとをしてもポジティブに考えることはない。ネガティブなことしか考えていないという自分に気づくと、寝ることが楽しくなります」と笑顔で話した。