いきものがかり、名曲誕生秘話。『帰りたくなったよ』“切ないサビ”に隠されたヒミツ

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今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックなど“マニアックな知識”までを掘り下げていく『関ジャム 完全燃SHOW』。

1月28日(日)の同番組では、番組初の「いきものがかり特集」が放送された。

メジャーデビューから17年…プロも唸る名曲の数々を生み出してきた、いきものがかり。

今回は、そんないきものがかりのスゴさを豪華アーティストたちが熱く語る!

さらに、スタジオにいきものがかりの吉岡聖恵と水野良樹が登場し、名曲誕生の真相が明かされた。

2008年にリリースした9作目のシングル『帰りたくなったよ』。

この曲について、yamaはこう語っている。

「言葉が先に聞こえてくるような歌い方がスゴい。『帰りたくなったよ』の『っ』で、ほんの一瞬息を止めるような歌い方でリズムを感じられるようになっているし、切なさが出る」(yama)

さらに、サビのメロディーには、あるヒミツが隠されているという。

ゲスト・Awesome City Clubのatagiいわく、サビの前半はメジャーでもマイナーでもない“不安定なメロディー”の推移をしているとか。

「強いサビを作るとき、こういう作り方をしない。この不安定な響きに、暗闇の中で何かを探しているような物寂しさがある。メロディーからも言葉が聞こえてくるみたいで、すごく感激した」(atagi)

水野はこの“不安定なメロディー”について、「矛盾していることを一緒にできる表現」と解説。

「『帰りたくなったよ』にもいろんな種類がある。お仕事でつらくて帰りたいというのもあれば、本当に帰れない場所を想い浮かべる人もいる。全部にあてはまるような、普遍的なものにしたいと当時考えていた」(水野)

そんな水野の“狙い”を「はじめて聞いた」という吉岡。「ずっと高校生のときから歌ってるので、自然になってる部分はあるかもしれない」といい、普段歌詞についてなど、水野から説明を受けることはないと話す。

これに水野は「僕の解釈だけで収まっちゃうともったいない。吉岡に解釈を乗せてほしい」と打ち明けた。