冷戦時代、米国は核攻撃を受けた場合に備えて、各地に核シェルターを作ったそう。そんな核シェルターの一つが現在、売りに出されています。

↑核シェルターが売り出し中

 

「究極のチャンスを発掘しよう!」

 

売り出し中の物件ページにそんな言葉が踊っているのが、米軍が以前、使用していたという核シェルター。

 

場所は、ワシントン州スプレイグ。約3万坪の広大な敷地には、プレハブ倉庫のように見える、352平方メートルの広さのガレージがあり、その地下に1203平方メートルの核シェルターが広がります。地上から地下にはエレベーターが完備されていて、非常時はそれを使って地下に逃げられるようになっています。

 

それだけの広さがあるものの、ここは、アトラスという大陸間弾道ミサイルが配備されていたそうで、核シェルターには寝室3室とバスルーム3つしかないとのこと。

 

なかなかお目にかかれない珍しい物件ですが、ネックの一つは価格。現在、124万ドル(約1億8300万円※)で売り出されており、庶民には手が出せません。さらに、もしここを利用するには改修工事が必要で、その金額は数百万ドルと、物件価格以上の費用がかかる可能性があるそうです。

※1ドル=約147.6円で換算(2024年1月26日現在)

 

物件を紹介するページには「無限の可能性を秘めた真っ白なキャンバス」と紹介されています。誰にも邪魔されずに趣味や好きなことに没頭したり、万が一の事態に備えたり……。太陽の光が届かない、不気味な地下の空間ですが、こんな変わった物件を購入する人物が現れるのか、気になるところです。

 

【主な参考記事】

The Mirror. Former nuclear bunker with eerie tunnel system on sale for $1.2 million - but people are ‘creeped out’. January 23 2024

Zillow. 50342 Brown Rd E, Sprague, WA 99032.