山本由伸 12年の大型契約でドジャース入団「本当の意味で憧れるのをやめなければいけない。期待を裏切らないように全力で頑張りたい」
山本由伸 写真:アフロ
ドジャースとの契約が報じられてから数日間、球団からの公式発表が出ていなかった山本由伸(25)は28日(現地時間27日)、12年の大型契約が球団から正式に発表され、ドジャースタジアムにて入団会見が行われた。
会見開始予定時間の10分ほど前からグランドに姿を現した山本は、付き添う関係者らとともに球場を眺めながら会場入り。
大谷の会見が行われた際と同じステージ上に、紺色のスーツ、ベスト、ネクタイ姿で、ドジャースのカステン球団社長、ゴームスGM、ロバーツ監督と並んで壇上へ上がった。
ゴームスGMからの紹介を受け、背番号18のユニフォームに袖を通し、青色のLAキャップをかぶって記念撮影に応じた山本。
まずは「マイ・ネーム・イズ・ヨシノブ・ヤマモト・オブ・LAドジャース」と英語での挨拶。
「この歴史的な球団の一員になれてとても興奮していますし、ロサンゼルスを新しいホームと呼べることがどれだけ自分にとって意味のあることか表現しきれないほどです」と英語でのスピーチを披露した。
日本語に移ると「今日からは、本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が、憧れてもらえるような選手になれるよう頑張ります」と、チームメイトとなる大谷のWBCでの名言を引用。
「今日からはドジャースの一員として、ワールドチャンピオンになるために、もっと野球が上手くなれるよう、新しい毎日を過ごしていくことを、ロサンゼルスのファンのみなさまにお約束します」と、精悍な表情で述べた。
その後は、およそ100人ほど集まった日米メディアによる質疑応答を行った。
ドジャースを選んだ理由に関して「勝ちたいという気持ち、また勝ち続けたいというところを優先順位(上位)に置いていたが、そこに1番近いのはドジャースだと感じた」と説明した山本。
「僕が19歳の時にもここでプレーオフを観戦、そこで前田健太さんが登板しているのも実際に見て、そのときからメジャーへの思いはすごく強くなった」というエピソードも語った。
また、チームメイトとなる大谷に関しては、「球場でお会いしたときには「悔いのない決断をしてね」「わからないことがあったら何でも聞いてね」と言っていただいた」「やっぱり大谷さんは日本人選手としてだけではなく、メジャーリーグの中でもトップ選手。大谷さんがドジャースを選んだっていうのは、決断のひとつの理由」とコメントした。
「勝つために来たので、全力プレーのその姿勢を見てもらいたい。これからしっかり活躍して(チームの)期待を裏切らないように全力で頑張りたい」と意気込みを話した。