●初フォトエッセイで美ボディ披露

昨年11月1日にアイドルグループ・SKE48を卒業し、現在はタレントとして活躍している須田亜香里が、卒業からちょうど1年となる11月1日に初フォトエッセイ『がんこ』(扶桑社)を発売した。同書で美ボディを披露している須田にインタビューし、スタイルキープへの強い意志や、スタイルにこだわるようになったきっかけなど話を聞いた。

須田亜香里 撮影:加藤千雅

○■「体だけは否定されたくない」との思いでスタイルキープ

SKE48卒業後初の著書となる『がんこ』では、東京と愛知の2つのエリアを中心に撮影を行い、ランジェリー姿などで美ボディも披露。エッセイでは、仕事や家族など人生のベースになる部分、髪やファッションについて、さらに恋愛・結婚観まで、今の思いを赤裸々につづっている。

美ボディについて、須田は「ずっとキープするのが趣味。ゆるくキープするのが好きです」と言い、今回の写真集のためではなく普段から意識していると説明する。

「アイドルの時に『ブス』と言われたり、顔とか容姿について悪く言われることが多かったので。1冊目に出した本の帯に『ブスから神7』と書いてあったし、ブスキャラとして知ってもらったり、ブスキャラとして立ち位置をもらっていた時代も多かったので、体だけは否定されたくないと思い、ちゃんとキープしようと思ってずっと生きてきました。なので今回のために何か特別にやったということはありません」

そして、容姿いじりは「おいしいと思っていました」とにっこり。「その分、画面に映れるし、知ってくれる人もいますし。また、かわいい表情だけ見せなきゃいけないキャラクターじゃないからこそ、表情豊かにいろんな表情を見せて活動できたので、意外といいことが多かった気がします」とプラスに捉えていたそうで、「バラエティによって欠点も魅力になるのだと教えてもらいました」と語る。



SNSでひどい言葉を投げてくる人に対しても、ポジティブ思考で受け流していたという。

「プロとして芸人さんとかがいじってくださるのはありがたいですが、視聴者さんから、自分の好みの顔じゃないというだけで心ない言葉をもらうことも多かったので、そういうときは『この人は人を見た目だけで判断して損するだろうな。そんなこと言っていたらお友達が減ると思うから気を付けてね』という見方をして受け流すように。傷つくこともありましたが、そういう風なメンタルでいたら強くなれた気がします」

○■肌の露出が多い仕事に喜び「脱いだほうが自分のこと好き」

「体だけは否定されたくない」という思いが原動力となり、美しいスタイルをキープし続けている須田。

「体だけは気をつけようと思っていたからこそ、この年になっても肌の露出が多いお仕事をいただくとうれしいです。卒業してから『もうグラビアはやらないよね?』と編集者さんから言われることが30歳を超えてから多かったですが、『全然私、脱いだほうが自分のこと好きですけど』って(笑)。薄着の服を着て露出しているほうが自分のこと好きだなって思います」

日々の体作りとしては、1年半前頃からピラティスに通っているという。

「アイドルを卒業してからピラティスぐらいしか運動していませんが、ピラティスがすごく合っているみたいです。以前は米やパンを食べると太りやすかったですが、アイドルを辞めてから食事は何も気にしていないのに、ピラティスで代謝を上げているので全然太らず、ずっと好きなものを食べて生きています」







須田亜香里/撮影:青山裕企(扶桑社刊)

我慢せず好きなものを食べているのに、アイドル時代よりも体は引き締まったと変化を明かす。

「二の腕を出しやすい体系になりました。無駄なく引き締めたいところを引き締めて、ウエストのくびれが欲しいとか、ビールを飲んでも下っ腹が出ないようにしようみたいなことがピラティスのトレーニングでできるので、好きなもの食べるために運動しています」

エッセイでは、スタイルキープや食事についてもつづっており、「参考になるかわかりませんが、私流のハッピーな生き方を書いています」と語った。

●「書くことは苦手だな」と改めて実感

そして、初フォトエッセイ発売について「“うれしい”が大きいです」と満面の笑みを見せる。

「写真集や文章だけの本を出させてもらったり、いろんな経験を今までもさせてもらいましたが、そのどれとも違う達成感というか、自分で文章を書かせてもらったというのも含めて達成感がありました。また、アイドルを卒業してからいろんなお仕事もやらせてもらったからこその変化も詰まっていて、詰まっているものが濃くてそこがすごくお気に入りです」



これまでも書く仕事はしているものの、今回改めて「書くことは苦手だなと思いました」と苦笑い。

「10年ぐらい書くお仕事はずっとさせてもらってきましたが、何年やっても慣れなくて。今回もできることならインタビュー形式がいいなと思っていたんです。自分で書くと自分で制限してしまうので、相手に調理してもらったほうが包み隠さず表現できるかなと。しかも、自分で書くと面白い文になっているのかもわからないので不安で、 何回も『インタビューにしませんか?』って交渉しました(笑)」

○■読みやすい文章を意識「そこは成長しているのかな」

結局、自身で執筆し、自分の言葉で今の思いをつづった須田。書く仕事を続けてきて成長を感じていることを尋ねると、「読みやすいと褒めてもらうことが多いので、そこは成長しているのかなと思います」と答えた。

「こういう風に書いたほうがわかりやすいかなという心がけは増えているかもしれません。点を打つ数や、接続詞の使い方など、読みづらさを感じないかというのは意識しています。難しい言葉を使えないからというのもありますが、読みやすい文章にはなっているのかなと思います」

今後も執筆のオファーがあったら、苦手意識はありつつも「やらせていただく気がします」とのこと。「断れないタイプで、お願いしてもらうとうれしいが勝って、やっているうちに『向いてないな』と感じてもなんとか根性でやってしまうので」と笑顔で話していた。

■須田亜香里

1991年10月31日生まれ、愛知県出身。2009年11月1日にSKE48の3期生オーディションに合格し加入。SKE48チームEリーダーを務めた。2016年・2017年の選抜総選挙では2年連続「神7」に選ばれ、2018年には2位の座を獲得。握手会での神対応が話題で「握手会の女王」とも呼ばれた。2022年11月1日にSKE48を卒業。現在はタレントとして活躍し、バラエティ・情報番組、ラジオなど幅広く活動している。