ロッテが販売する人気アイス「クーリッシュ バニラ」(ロッテ提供)

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 ロッテ(東京都新宿区)が販売するアイス「クーリッシュ」。同社によると、今年は猛暑の影響で売り上げが前年比で2桁伸長し、好調でした。

 ところで、クーリッシュについて、SNS上では、「夏と冬とでは味が違う」という内容の声が上がっています。クーリッシュは、本当に季節によって味が異なるのでしょうか。同社コーポレートコミュニケーション部の担当者に聞きました。

「微細氷」のサイズを変え、異なる味わいに

 担当者によると、通年で販売している「クーリッシュ バニラ」「クーリッシュ ベルギーチョコレート」「クーリッシュ×カルピス(R)」の3商品については、季節に応じてアイスの中に入れている微細氷のサイズを変えています。

 例えば、夏季に販売するクーリッシュは、春季や秋季に販売するクーリッシュよりも微細氷のサイズを大きくしており、より強い冷涼感とシャリッとした食感が楽しめるのが特徴だということです。一方、冬季に販売するクーリッシュは、春季・秋季のクーリッシュよりも微細氷を小さくしており、マイルドな冷涼感とより滑らかな食感が楽しめるように仕立てています。

 夏季のクーリッシュと冬季のクーリッシュとを比べた場合、夏季の商品は微細氷の比率を高めており、より爽やかな味わいが楽しめる一方、冬季の商品は濃いめの味わいになるように原材料の変更を行っており、原材料の配合の違いからカロリーも違いがあると話します。

 担当者は、季節によって微細氷のサイズを調整し、味わいを変えている理由について、「お客さまに手に取ってもらう機会を増やし、アイスの味はもちろん、『この季節ならでは』という部分も楽しんでいただきたいという思いがあります」と、説明しています。

 なお、ロッテは、クーリッシュ以外にも、アイス「モナ王」(バニラ味、宇治抹茶味)も季節に応じて味を変えています。冬季に販売する商品は乳脂肪分を増やし、より濃い味わいにしているということです。

 アイスは、年間を通じて楽しめる食べ物であるのがよく分かります。濃厚な味わいを好む人は、冬に食べるとよりおいしく感じるかもしれません。