ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題が、連日メディアをにぎわせている。9月4日には、『news zero』(日本テレビ系)に嵐・櫻井翔が出演し、性加害問題にコメントしたが、その内容に苦言が寄せられている。

「8月29日には、再発防止特別チームが会見を開き、少なく見積もっても数百人の被害者がいるとの認識を示しています。会見では同族経営の弊害も指摘され、藤島ジュリー景子社長の辞任が提言されました。すでにジュリー社長は辞任の意向を固めているとも報じられており、9月7日に開かれる予定の事務所側の会見に、大きな注目が集まっているんです」(芸能記者)

 情報・報道番組に出演するジャニーズ事務所の所属タレントたちも、この件に言及し始めている。9月3日の『シューイチ』(日本テレビ系)に出演したKAT-TUNの中丸雄一は、「とても冷静で整理されている会見だなという印象を受けました。ジャニーズ事務所も、今後、取るべき道というものの参考になる多くがあった」と発言。「今後、ポイントとなるのが、認めるのかということと、賠償がどうなっていくのか気になります」などと、将来的な事務所の対応に踏み込んだ。

 一方、『news zero』に出演した櫻井は、「何よりまずは、被害者への謝罪と救済が大前提、大切ということがしっかりと伝わってきました。ジャニーズ事務所が、今週木曜の会見でどう対応し、どう説明するのか、しっかりと見ていきたいと、あらためて思いました」と、当たりさわりのない印象のコメントに終始した。

 櫻井といえば、5月にジュリー社長の謝罪動画が発表された際、1カ月ほど番組内でのコメントを避けていたことで、世間からは「キャスター失格」と厳しい批判を受けていた。今回は発言こそしていたものの、他人ごとのような内容となったことに、SNSでは失望の声が相次いでいる。

《一連のジャニーズに関するコメントは、中丸くん優勝 櫻井くんは、まるで官僚の会見のようだった。》

《これ以上無いくらい当たり障りのない、中身スカスカで打ち合わせ通りの、血の通って無い他人事のコメントしか出来ないんだな櫻井くん。》

《櫻井翔くんは、いつもなんで他人事のような発言をするんだろか。「ジャニーズ事務所に所属するタレントとして厳しくこの現実に向き合う。」とかでも言えんのかね。身内批判なるから言えるわけないか…》

 自身に求められているのは、「当事者意識」をもったコメントであることを、櫻井は自覚すべきだろう。