池ちゃんことSTU48池田裕楽(C)STU

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8月6日(日)放送『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)の人気企画「サビだけカラオケ」に登場し、抜群の歌唱力で視聴者をくぎ付けにした「池ちゃん」ことSTU48・池田裕楽。放送時にはX(旧Twitter)のトレンド上位に名前が入るなど、大きな反響を巻き起こした。MCの千鳥とかまいたちが「誰!?」と大イジリしたが、実はAKB48グループイチの歌唱力の持ち主。今回は本人にインタビューを敢行、ベールに包まれた人となりを紐解く。(前後編の前編)

【写真】『千鳥の鬼レンチャン』でトレンド入り、STU48池田裕楽の歌唱シーン【7点】

「出演させていただくのは今回が2回目だったんですけど、まず前回の記録を上回れたのが嬉しかったです。そして、前回を超える大きな反響をいただいてとてもびっくりしました。今回、Xの日本のトレンド5位に“池ちゃん”が入ったのが個人的にすごく嬉しかったですね。(番組MCの)千鳥さんやかまいたちさんが『池ちゃん、池ちゃん』と呼んでくださったこともあり、愛称をたくさんの方に覚えていただけましたし、あと今“STU48”で検索すると候補ワードの上位に“池ちゃん”って出てくるようになりました!

そして何より驚いたのが、間寛平さんがXで『池ちゃんワー応援してたのに残念〜』とつぶやいてくださったことです。私はこれまで寛平さんとは接点がまったくなかったので、偶然番組を見てくださっていたんですかね? びっくりしましたし、とてもありがたいです。全国ネットの番組ってすごいなと改めて感じさせられました(笑)」

 「サビだけカラオケ」とは、名曲のサビだけを1音たりとも外すことなく10曲連続(鬼レンチャン)で歌いきれたら賞金を獲得できるチャレンジ企画。池田は日本国内AKB48グループの中でもっとも魅力的な歌い手を決めるコンテスト『AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』において、第3回大会(20年)と第5回大会(23年)で頂点に立つなど、48グループ内で屈指の歌唱力を持つ。だからこそ「48グループ1位という肩書きを背負っているので、ミスはできない」というプレッシャーも感じていた。そして、やはり“音程を外さない”というルールが一番難しいと彼女は語る。

「私は普段歌を歌う時、自分なりに“こう歌いたい”といった研究はするんですけど、それって鬼レンチャンをクリアするためのアプローチとは全然違うんです。そもそも私はカラオケに行っても音程バーなんてそんなに気にしなかったし、決して音程バーにぴったり合うタイプでもなかったんですよ。だから番組に出演するに当たって、カラオケに行っていかに正確にバーに合わせて歌えるかという練習に取り組みました。

カラオケにはお母さんと一緒に行っていました。歌い方にクセをつけるとすぐに音程バーから外れるので、お母さんから『ここはちょっとクセを付けすぎなんじゃない?』といった客観的なアドバイスをもらいながら練習していましたね」

 この企画にはこれまで数々の歌手やタレントが挑戦してきたが、10曲連続成功を達成したアイドルはいまだにいない。池田は2度目の挑戦で「アイドル初の鬼レンチャン」を目指したが、最後の最後、10曲目に選曲したYOASOBI『群青』で惜しくも失敗し、涙をのんだ。

「練習ではうまく歌えていたんです。でも本番ではすでに9曲歌っていたこともあり、体力と喉の限界でした。普段活動しているSTU48でのライブでも体力は使いますけど、この“サビだけカラオケ”はプレッシャーもありますし、いつもとは違う自分の中のセンサーを使うので、体力も集中力も消耗しちゃうんですよね。やっぱり10曲目、最後の最後で失敗したのは本当に悔しかったです。9曲連続成功できたのは自信につながった一方、体力面や精神面など、強化しなきゃいけない課題も見えました」

 歌唱力の高さもさることながら、番組内ではMC陣による池田へのイジリでも大いに盛り上がった。番組初登場時、千鳥のノブは彼女の素朴なキャラクターを「テレビで見た方で一番シンプル」と評し、大悟に至っては「誰これ!?」とイジり倒したが、本人はオンエアを見てどう感じたのだろうか?

「『誰?』っていうのは、ごもっともだなと思いました(笑)。もっと頑張らなきゃな、って。そもそも、千鳥さんやかまいたちさんのような毎日テレビに出られている方が、私の映像を見てコメントをしてくださっている事実がものすごく嬉しかったです! 『シンプル』とかたくさんイジっていただけて、ありがたいと思っています。ちょっと恥ずかしいけど……(照笑)。

でも2回目の出演時は“立ちブリッジ”や“真顔でわさびを食べる”といった特技も披露できたし、千鳥さんとかまいたちさんに(キャッチフレーズの)『イケイケGoGo』のコールアンドレスポンスもやっていただけて、私自身のことをたくさん知っていただけたんじゃないかな。シンプルではない“池ちゃんにしかない魅力”をもっともっと伝えていきたいです」

そんな彼女はすでに3度目の挑戦に照準を合わせている。次こそ10曲連続成功の“鬼レンチャン”を達成すべく、意気込みは十分だ。

「今回、現場のスタッフの皆さんも『池ちゃんに鬼レンチャンを達成してほしい』とすごく応援してくださったんです。だからこそ、最後で失敗したのが悔しくて。スタッフさんには『明日にでもまた(番組に)呼んでください!』とお願いしました。もしまた挑戦する機会をいただければ、3度目の正直として、絶対に成功させたいです! そして賞金を獲得し、いつも応援してくれているおばあちゃんとおじいちゃんに恩返しとして別府温泉旅行をプレゼントしたいです」

【後編はこちら】『千鳥の鬼レンチャン』でバズった“池ちゃん”ことSTU48池田裕楽「歌う前はとんこつスープを飲む」