約20年前の「瓶入り手紙」、大西洋を漂流しても無傷だった理由は?
2023年4月、米・ミシガン大学の学生、キャシディ・ビーチさんが、瓶入りの手紙を西インド諸島のサウス・ケイコスの人気のない崖で拾いました。
手紙を開けてみると、日付は2004年9月30日。この瓶は20年近く前に大西洋に投げられていました。執筆したのは、米・マサチューセッツ州のナンタケットという島の漁師・ぺンネル・エームスさん。ビーチさんがGoogle検索したところ、エームスさんは、瓶入りの手紙を海に投げ続けていたことが分かりました。
ビーチさんは、手紙に書いてある通りエームスさんに連絡を取り、ついに7月ご夫婦と対面。地元メディアもこの出来事を報道しています。
もともとはペンネルさんの趣味でしたが、エームスご夫婦は2000年に瓶入りの手紙を海に投げ始めたとのこと。しかし、瓶の多くは行方不明になったり、なかの手紙がカビだらけになったり、試行錯誤の連続だったと言います。そこで、ご夫婦は思い切ってプロ向けの打栓機と合成コルクを購入。すると、瓶を拾った人から連絡が来るようになりました。ご夫婦は6年間にわたりナンタケット沖でボートから数百本の瓶を投げていたそうで、これらの瓶はアイルランドやフランス、英国、キューバなどに漂着していました。
ビーチさんは、発見したときの瓶について「コルク栓でしっかり閉まっており、フジツボは全く付いていなかった」と話しています。この瓶は古いほうで、実際にご夫婦が瓶を拾った人と会うのはこれが2回目だったということで喜びもひとしお。不法投棄かどうかは置いておき、ご夫婦の瓶入り手紙道楽にはあっぱれです。
【出典】
Nantucket Current. Nearly 20 Years Later, Message In A Bottle From Nantucket Found In West Indies. July 17 2023