2023年の夏は映画『バービー』が公開されるとあり、世界各国でバービー人形が話題になっています。最近でもブラジルのバーガーキングがバービーとコラボしてピンク色のバーガーなどを発売しました。でも、バービーは人形やテレビ、映画の中のキャラクターとしてだけ存在しているわけではありません。デジタル世界ではバーチャルインフルエンサーとして大成功しているのです。

↑昔も今も影響力は絶大

 

1959年に米国の玩具メーカー・マテルが作ったバービー人形は、2000年代初めにパソコンゲームに登場。2015年にはYouTubeで動画版のブログを開始し、最近ではTikTokにも参加しています。前者での登録者数は1140万人、後者では110万人。この結果、バービーは世界で最も成功しているバーチャルインフルエンサーの1人となっています。

 

ブランドマスコットをバーチャルインフルエンサーとして擬人化する企業は増えているようです。バービーはその一例ですが、ユーザーの意見や感情などに影響を与える珍しい力を持っているそう。マテル社では、6歳以上のユーザーがAmazonのアレクサを使ってバービーと会話ができるようにしています。

↑世界で話題の「バービーコラボメニュー」(画像提供/バーガーキング・ブラジルのInstagram)

 

映画『バービー』の予算は1億ドル(約138億円※)以上とされており、ノスタルジアを武器としたマーケティングを展開していると専門家は見ています。ブラジルのバーガーキングのバービーとコラボしたバーガーが本当に郷愁を誘うかどうかは分かりませんが、ソーシャルメディアでは賛否を呼んでいる様子。魅力的なバービーに惑わされない人もいるようです。
※1ドル=約138.2円で換算(2023年7月18日現在)

 

【出典】
Jul Parke. Barbie isn’t just a movie star now - she’s also a virtual social media influencer. The Conversation. July 17 2023