ブルガリア北東部ヴァルナ州で撮影されたカモメ。道路脇でリスを頭から丸呑みしており、くちばしからリスの体の後ろ半分と尻尾が出ているのが見える(画像は『Planeta Feroz 2023年6月20日付TikTok「Gaivota engole um esquilo inteiro.」』のスクリーンショット)

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ブルガリア北東部ヴァルナ州で撮影された1羽のカモメの動画が今月20日、TikTokに投稿されて注目されている。カモメは自分の体の半分以上はあると思われるリスを頭から丸呑みしており、人々は衝撃を持って受け止めた。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。

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TikTokユーザー「Planeta Feroz」さんが20日、ポルトガル語で「カモメはリスを丸呑みする」と言葉を添えて動画を投稿したところ、多くのSNSユーザーがシェアし注目が集まった。

ブルガリアにある黒海の港町ヴァルナで撮影されたというその動画は、大型のカモメが黒いリスをくわえているもので、カモメのくちばしからリスの後ろ足2本とフサフサの尻尾が突き出ている。

リスはかなりの大きさであることが容易に想像できるが、カモメはくちばしを天に向け、脚を踏ん張って体を上下に揺することを繰り返し、リスを胃に落とし込んでいく。

ただ捉えた獲物が大きいだけに、時間の経過とともに動きも鈍くなっているように見え、カメラを回して1分45秒過ぎ、カモメはリスの尻尾の先端を少しだけ出した状態でどこかへ飛び去っていった。

なおこの動画にはショックを受ける人が続出し、次のようなコメントが寄せられた。

「カモメの餌って魚じゃないの? リスを食べるなんて知らなかった。」
「カモメは何でも食べるんだな。」
「よく窒息せずに飲み込めたものだ!」
「これはショッキング!」
「あのリスは自分の体の2倍以上はあったでしょう! あれなら、しばらく何も食べなくても大丈夫だろうね。」
「リスを丸呑みした後で、よく飛ぶことができたものだね。」
「道路脇だし、あのリスは車に轢かれて死んでいたに違いない。」
「いや、頭から飲み込んでいるし、生きていた可能性もある。」
「くちばしで突いて弱らせ、それから丸呑みしたのかも。」

実はこの動画、2021年10月にYouTubeチャンネル「Kalo」に投稿されたものがSNSに拡散したようで、BBCのラジオプロデューサーとして20年以上活躍して引退し、バードウォッチングについての本「The Running Sky」を執筆しているティム・ディーさん(Tim Dee)も今月21日、Twitterで反応した。

ティムさんは「なぜか分からないけど、この動画をシェアしなきゃと思ってね」と明かし、「これはキアシセグロカモメ(英名:yellow-legged gull)だと思うけど、撮影場所のヴァルナは交雑種が多いから定かではない」と綴っていた。

イギリス最大の自然保護チャリティ団体「RSPB」によると、キアシセグロカモメは全長が55〜67センチで、足が黄色、目の周りが赤く、くちばしは黄色で大きな赤い点があるという。魚類、小動物など何でも食べる雑食で、動物の死骸も口にするスカベンジャーだという。

ちなみに英ウェールズのスコマー島では2020年、カモメの王様と呼ばれることもあるオオカモメが、ウサギを頭から丸呑みにする映像が捉えられ話題になっていた。

画像は『Planeta Feroz 2023年6月20日付TikTok「Gaivota engole um esquilo inteiro.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)