88分のルカクの決定機。(C)Getty Images

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 現地時間6月10日に開催されたチャンピオンズリーグ決勝は、マンチェスター・シティが1−0でインテルを撃破。クラブ史上初の欧州王者に輝いた。

 68分にシティのロドリが上げたゴールが決勝点になったが、試合全体のスタッツで見ると、むしろ内容で上回っていたのはインテルだった。『Opta』のデータは以下の通りとなっている。

【試合スタッツ】
xG:シティ0.9・インテル1.8
シュート:シティ7本・インテル14本
枠内シュート:シティ4本・インテル6本
ポゼッション:シティ56%・インテル44%

 最終的にポゼッションはほぼ互角で、シュート関連はむしろインテルが上。さらに、ゴールチャンスの多さを表わすxG(ゴール期待値)は、インテルがシティにちょうど倍の差を付けている。
 
 インテルにとって悔やまれるのは2つの決定機。まず71分のシーンは、フェデリコ・ディマルコのヘディングシュートがクロスバーを叩き、再び詰めたディマルコのヘディングシュートもロメル・ルカクに当たって枠外となった。

 そして、88分はこの日で一番のビッグチャンスだった。右からのクロスをファーサイドでロビン・ゴゼンスが頭で折り返すと、中央でルカクがほぼフリーでヘディングシュート。しかし、相手GKエデルソンに足でセーブされた。

 この2つの決定機のうち、1つでも入っていれば試合は延長戦にもつれ込んでいたはず。今シーズンのCL決勝は、サッカーではありがちな「決定力の差」が試合の行方を大きく左右した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ルカクの痛恨すぎる決定機逸