NVIDIAは2023年5月18日22時、新たなミドルレンジGPU「GeForce RTX 4060 Ti(8GB版/16GB版)」および「GeForce RTX 4060(8GB)」を発表した。価格はRTX 4060 Tiの8GB版が399ドル(国内の市場推定価格は69,800円)で5月24日22時から発売スタート、16GB版が499ドルで7月発売予定、RTX 4060が299ドルで7月発売予定だ。

発表されたGeForce RTX 4060シリーズ。RTX 4060 Tiは8GBと16GB版を用意。RTX 4060は8GBのみ

高い性能と電力効率が特徴のNVIDIA最新アーキテクチャ「Ada Lovelace」を採用するGeForce RTX 40シリーズ。すでにRTX 4090/4080/4070 Ti/4070が発表されてるが、そこに下位モデルとしてRTX 4060 Tiの8GBと16GB、RTX 4060が加わった。“フルHD解像度で高フレームレートでのゲームプレイ”をターゲットにしている。

RTX 4060 Tiはビデオメモリが8GBと16GBの2モデルを展開する。現在公開されているスペックを見る限り、ビデオメモリの容量以外は同じのようだ。7月発売予定の16GB版の国内価格は原稿執筆時点では不明だが、8GB版の価格から考えると8万円台後半になるのではないだろうか。

RTX 4060 Tiのスペック。旧世代の同クラスGPUに対してシェーダーの性能向上、DLSS 3やAV1エンコード対応を果たしながら、カード全体の電力であるTGPは160Wと省電力なっているのが特徴

RTX 4060 Tiは32MBの大容量2次キャッシュによって性能を高めているという

同じ399ドルで発売されたRTX 3060 Tiに対して1.7倍、RTX 2060 Superに対して2.6倍の性能を持つとしている

RTX 4060 Ti(8GB)とRTX 3060 Ti、RTX 2060 Superのゲームに対するフレームレート比較

こちらはRTX 4060 Ti(16GB)とRTX 3060 Ti、RTX 2060 Superのゲームに対するフレームレート比較。あまり変わらない印象だ

RTX 4060はシェーダーの性能から見るとRTX 3060 Tiと同等クラスと言えそうだ。ビデオメモリは8GB、カード電力は115Wと非常に低いのがポイント。

RTX 4060のスペック。2次キャッシュ量の多さ、カード電力(TGP)の低さに注目したい

RTX 3060に対して最大1.7倍、RTX 2060に対して2.3倍の性能を持つとしている

RTX 4060とRTX 3060、RTX 2060のゲームに対するフレームレート比較

RTX 40シリーズはアップスケーラーとフレーム生成を組み合わせてフレームレートを大きく高められるDLSS 3への対応が特徴だが、NVIDIAによると50以上のゲームとアプリで対応を予定しており、エルデンリングやスカイリムなどでDLSS 3対応MODが登場するなど、対応は拡大しているという。DLSS 3はRTX 4060 Ti/4060でも大きな強みになりそうだ。

The Lord of the Rings: Gollumなど、50以上のゲームやアプリでDLSS 3対応予定という

エルデンリング、スカイリム、STAR WARS ジェダイ:サバイバーでDLSS 3対応MODが登場しているとのこと

8GB版のRTX 4060 Tiは24日発売ということもあり、パフォーマンステストも近々お届けできるのではないだろうか。GeForceの「xx60」シリーズは人気のミドルレンジGPUだけに楽しみにしていてほしい。