ローマのユニフォームに“謎ロゴ”が出現?!「SPQR」とはいったい何なのか
ラツィオ、ミラン、ユヴェントスなどと激しくCL出場権を争うローマ。
先週末のセリエA第32節ではミランとの“直接対決”となったが、その試合で着ていたユニフォームの胸ロゴがいつもとは違っていたため、ちょっとした話題になっている。
ローマ 2022-23 New Balance ホーム ユニフォーム
これが今季のユニフォーム。ローマは2021-22シーズンからユニフォームの胸に仮想通貨「digitalbits」のスポンサーロゴを付けているが、ミラン戦ではそれに代わって胸には見慣れない4文字が刻まれていた。
それは「SPQR」。ゴールドで美しく彩るシンプルなロゴ、なかなか良い感じである。
ところでこの「SPQR」とは、一体何なのか。そして「digitalbits」はなぜ突然消えてしまったのか。
「digitalbits」に関しては契約上の大きな問題が発生したというイタリアでの一部報道もあるが、現段階でクラブの公式発表がないためこれ以上は触れないでおく。
そして気になる「SPQR」だが、これは古代ローマ時代から伝わるもの。“Senatus Populusque Romanus”の頭文字をとったもので、意味は「元老院とローマの市民」。つまりローマの主権者が誰であるかを明確に示した言葉なのだそうだ。
現在でもローマ市の紋章に刻まれているこの4文字。これがローマのユニフォームに登場したのは、実は今回が初めてではない。
ローマはキットサプライヤーがNike時代の2016-17シーズンに、ラツィオとのローマ・ダービーに向けてエンブレムとネームナンバーをゴールドで彩った特別ユニフォームを着用。「SPQR」はその時にも使われている。
ホーム、アウェイの両試合でこのキットを使用したが、「SPQR」を付けたのは2017年4月のホームゲームのみ。アウェイでは胸ロゴ無しを着用した。
16-17シーズン時も美しいと好評だった気品あふれるこのロゴ。今回も「digitalbits」より良いという声も聞こえてくる。
「digitalbits」との契約が今後どのような展開になるかは不明だが、もし契約終了となれば、噂されている「TOYOTA」の胸スポンサー実現もあるかもしれない。
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