青木真彩容疑者のものとされるインスタグラムより

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 4月6日、いわゆる“都ぼったくり防止条例違反”の疑いで飲食店従業員の木下幸也容疑者(28)、杉山琢磨容疑者(34)をはじめとする、計16人の従業員の逮捕が発表された。

【写真あり】「しあわせしゅぎる」高級温泉を満喫する青木真彩容疑者

 逮捕そのものは4月4日。マッチングアプリを駆使して男性客を“サクラ役”の女性従業員と引き合わせ、“知っている店がある”などと言って店に誘導。 “カモ”となる男を店に連れ込むと、店側が「飲み放題5000円」と安心させた上で、女性従業員たちが飲み放題に含まれない高額な酒を注文。男性客から10万〜30万円という明らかに法外な料金を請求していた。

「“ワニワニパニック”というおもちゃで負けたら一気飲みなど楽しいゲームが繰り広げられ、会計時に地獄に突き落とすパターン。支払いができない客には、近所にあるコンビニのATMでお金を下ろさせたり、クレジットカードで金のネックレスなど高級装飾品を買わせたりした。この手のぼったくりが昨年2月から今年2月まで行われていて、被害相談が約100件、被害総額が計5700万円もあったようです」(全国紙社会部記者)

“サクラ”の報酬は月100〜200万円

 4月9日には、犯行グループのリーダー格と見られる金井将馬容疑者(31)が新宿署に出頭し、新たに逮捕された。現場となったのは新宿区歌舞伎町区役所通りの近くにある雑居ビル。周辺で聞き込むと、こんな目撃談が。

「真向かいにあるコンビニのATMで、若いサラリーマン風の男が金を下ろしていたんだけど、そのうしろでいかつい男が立っている姿をちょくちょく見かけたよ」(同ビルに店を構える店主)

 犯罪の片棒を担いだサクラの女性の4人のうちの2人は、東京都渋谷区に住む19歳と神奈川県秦野市に住む19歳で、いずれも未成年。

 サクラの女性は月に100〜200万円もの報酬を手にしていたとされており、残り2人は成人しているので、警察によって名前が公表された。

 ひとりは新宿区に住む熊倉唯佳容疑者(23)。自宅は築1年、13階建て、ワンルームで家賃月11万円ほどのマンション。新潟県出身、高校を卒業すると地元の美容専門学校を経て、上京。横浜市のとあるエステサロンに職を得ていた。

「熊倉さんは2020年4月からエステ店で働いていました。入社する際、“上京してビッグになりたい。店長を目指します”と上司に話していたそうです。とても真面目だったので将来有望と期待されていましたんですが、2021年4月に自主退職。理由を聞くと、“新潟に帰って、実家を支えていきたい。専門学校当時、お世話になった人が店を出したので、それを手伝いたい”と言っていたそうです。てっきり新潟にいるものだと思っていたので、この事件は寝耳に水でした」(勤務していたエステサロンの関係者)

 もうひとりの“サクラ”は新宿区に住む青木真彩容疑者(20)。歌舞伎町からほど近い場所に築1年、11階建て、ワンルームのマンションで暮らしていた。家賃は月13万円近く、いかにぼったくりの手助けで得られる報酬が高かったかがうかがい知れる。取材を進めると、さらにその素性が見えてきた。

「青木容疑者は、もともと歌舞伎町のキャバクラで働いていたようです。現場から自宅が近かったのも納得ですね」(前出・全国紙社会部記者)

SNSでセレブ生活を発信

 熊倉容疑者と違い、以前から“夜の世界”に身を置いていたという。加えて、彼女の生活ぶりについてこんな話が。

「“夜職”をやっていたのは知っていたけど、こんなことになるなんて……つい先月までインスタグラムも変わらず更新していたから、ニュースを見たときは驚きました」(青木容疑者の知人)

 青木容疑者のSNSはどんな内容だったのか。

「自撮り写真がほとんどで、《アイドル系》《清楚系》なんて言葉を添えたり、ハロウィンのときには胸元が大きく開いたセクシーなコスプレ姿も投稿していました。遊園地に行った様子なんかもアップしていて、いわゆる“インフルエンサー”的な雰囲気。歌舞伎町のお店の女の子と一緒に写っていることも多かったですね。

 また、あるときは1人あたり4〜5万円もする高級寿司や焼き鳥店に行ったり、有名温泉地にある高級温泉宿を満喫する様子もアップしていました。夜職のお店で稼いだお金なのかなと思っていたけど、今考えると違う“収入源”だったのかも……」(同・知人)

 眩く映る豪華な“セレブ生活”の裏には、知られざる影があったようだ――。