●ゲーム最優CPUか? Ryzen 7 7800X3D発売

キャッシュ強化CPUにRyzen 7版が登場

AMDの「Ryzen 7 7800X3D」は、積層技術「3D V-Cache」により、L3キャッシュが強化されたCPUだ。この7000X3Dシリーズは、すでにRyzen 9の2モデル「7950X3D」「7900X3D」が発売されており、7800X3Dで3モデル目。価格は72,000円前後と、7900X3Dより2万円以上も安くなっており、ゲーミング向けCPUとして人気が出そうだ。

AMDの「Ryzen 7 7800X3D」。CPUクーラーは付属しないので、別途必要になる

7950X3Dが16コア、7900X3Dが12コアだったのに対し、7800X3Dは8コアの製品となる。TDPは同じく120W。通常版のRyzen 7のL3キャッシュは32MBだが、7800X3Dはその3倍となる96MBを搭載している。気になる性能については、大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、そちらを参照して欲しい。

【レビュー】「Ryzen 7 7800X3D」を試す - ゲーム最優CPUか? 1CCD版X3Dは性能と電力効率がピカイチ

https://news.mynavi.jp/article/20230405-2645671/

ASRockからSapphire Rapids対応マザー

ASRockから、microATXマザーボードが2種類登場。「B760M Pro RS」は、Intel B760チップセットを搭載するモデルだ。すでにDDR4版が発売されていたが、これはDDR5版となる。もう1つはAMD B650チップセットの「B650M-HDV/M.2」。M.2ヒートシンクやDragon 2.5GbEを搭載するといった点は共通で、価格はどちらも24,000円前後。

ASRockの「B760M Pro RS」。ホワイトで揃えたヒートシンクが印象的だ

こちらは「B650M-HDV/M.2」。Dr.MOSによる8+2+1フェーズ電源を備える

また「W790 WS」は、Intel W790チップセットを搭載するワークステーション向けのE-ATXマザーボードだ。最新のXeon W-3400/2400(Sapphire Rapids)シリーズに対応する製品で、20+2フェーズ電源を搭載。そのほか、トリプルLAN(Aquantia 10GbE×2+Intel 2.5GbE)やThunderbolt 4/USB4タイプCなど、スペックは強力だ。価格は155,000円前後。

「W790 WS」。PCI Express 5.0対応のM.2スロット×4などを搭載する

デュアル10GbEやデュアルThunderbolt 4/USB4など、インタフェースも強力

●RTX 4070の初値は10万円以下〜12万円まで

Ada Lovelace世代が最安10万円以下に

NVIDIAから、新型GPU「GeForce RTX 4070」が登場、搭載するグラフィックスカードが各社から発売された。Ada Lovelace世代のGPUとしては、すでに4090、4080、4070 Tiが市場投入されており、4070はその下位モデルとなる。10万円以下で買える製品も多く、ミドルクラスとしてかなり入手しやすくなったと言えるだろう。

NVIDIAは同GPUの性能ついて、「前世代のRTX 3070 Tiと比較して平均1.7倍高速」とアピールする。CUDAコア数は5,888基と、上位モデルRTX 4070 Tiの7,680基から抑えられているが、価格帯が200ドル下がったほか、消費電力が285W→200Wと減少したことで、デュアルファンのモデルも増え、導入しやすくなっている。

今回、入荷が確認できたのは以下の各モデル。性能重視のトリプルファンモデルや、省スペースのデュアルファンモデルなど、豊富なラインナップが揃っており、自分のニーズに合った製品を選びやすいだろう。GIGABYTEと玄人志向からはホワイトモデルも出ており、流行の白いPCケースにも合わせやすい。

MSIの「GeForce RTX 4070 Gaming X Trio 12G」。トリプルファンで非常に高速

ASUSの「DUAL-RTX4070-O12G」。Axial-techのデュアルファンで価格も安い

GIGABYTEの「GV-N4070AERO OC-12GD」。AEROシリーズらしいホワイトモデルだ

玄人志向の「GK-RTX4070-E12GB/WHITE/TP」。ホワイトモデルでファンも光る

ELSAの「GeForce RTX 4070 Erazor X」は、トリプルファンながら2スロット厚

ZOTACの「GeForce RTX 4070 Twin Edge OC」は、225.5mmのショート基板を採用

スリムで白いGeForce RTX 4070 Tiカード

PNYの「GeForce RTX 4070 Ti 12GB Verto LED 3Fan White Edition」は、トリプルファンやバックプレートをホワイトで揃えたGeForce RTX 4070 Tiグラフィックスカードだ。独自のオーバークロックツール「VelocityX」に対応。カードは3スロット厚だが、幅が119.4mmとスリムなため、ケースに干渉しにくいだろう。価格は142,000円前後。

PNYの「GeForce RTX 4070 Ti 12GB Verto LED 3Fan White Edition」

カードの横幅がスリムなため、左側にあまりはみ出していないことが分かる

2色で発光する白いRadeon RX 7900 XTX

PowerColorの「RX7900XTX 24G-L/OC/WHITE」は、同社「Hellhound」シリーズのRadeon RX 7900 XTXグラフィックスカード。ハイエンドRadeonとしては貴重なホワイトモデルで、LEDのライティングは背面のスイッチにより、アイスブルー/グレイシアホワイトの切り替えが可能だ。重量を支えるカードホルダーも付属。価格は175,000円前後だ。

PowerColorの「RX7900XTX 24G-L/OC/WHITE」。10cmファン×2と9cmファンを搭載

背面のスイッチで、LEDカラー(2色)やBIOS(OC/サイレント)の切り替えが可能だ

●コスパに優れるThermaltakeのミドルタワーケース

トリプルARGBファンで安いミドルタワー

Thermaltakeの「S200 TG ARGB」は、コスパに優れるミドルタワーケース。フロントにアドレッサブルRGBファンをトリプル搭載しながら、価格は9,500円前後(ブラック)/10,000円前後(ホワイト)に抑えられており、お買い得感が高い。フロントはメッシュ仕様でエアフローに優れ、36cmラジエータの搭載にも対応する。

Thermaltakeの「S200 TG ARGB」。左サイドは強化ガラス仕様と、定番のスタイル

安価ながら、ホワイトモデルも用意。1万円以下で買えるのは嬉しいところだ

あの光る電源ケーブルに12VHPWR対応版

Lian Liの光る電源ケーブル「Strimer Plus V2」に、グラフィックスカード用の新製品3モデルが追加された。12VHPWRの延長ケーブルは「16PIN-8」「16PIN-12」の2種類で、それぞれ、8本/12本のLEDラインが付属。価格は7,700円と9,900円だ。8ピン×3と12VHPWRの変換ケーブルに8本のLEDラインが付いた「16PIN-3x8PIN」もあり、こちらは7,700円。

Lian Liの「Strimer Plus V2」。12VHPWR用の3モデルが追加された