「ブレーキ踏んでからウインカーつけるな」。このようなツイートに共感の声が多く寄せられています。免許取り立てのときは正しくウインカーを使っていても、いつしか自分勝手なルールが身についていくーー周りの人は迷惑しているようです。

「ほんとこれ」 ウインカーの自分勝手ルールに怒りの声

「免許取って春から車乗るよ〜って方々へメッセージです
 
『ブレーキ踏んでからウインカーつけるな』」
 
 この2023年3月9日のツイートに、共感の声が集まっています。


ウインカーを出すタイミングが遅いクルマが見られる。写真はイメージ(画像:写真AC)。

 こばやん(@kobayan_main)さんによる当該のツイートには、10日現在で2500以上のいいねが集まっています。さらにこばやんさんは、「(ウインカーは曲がってるよ〜の合図じゃ)ないです。何も無いところでいきなりブレーキやめようね!」とも。

「信号が青になってからウインカー出すのもやめて」
「店入る時とかで右折する時は10秒くらい前からウィンカーだせ。直前で出すな」

 他のユーザーからは、こうした声も寄せられています。

 右左折や車線移動、幅寄せなどをする際には、ウインカーで合図をするのがルールですが、その合図を出さない、あるいはタイミングが極めて遅いというクルマがいかに多かが、一連のツイートから伺えます。減速する前にウインカーを出さないことも、後続車に急な対応を強いる要因になり、それを迷惑に思っている人が少なくないようです。

なぜ人は「自分勝手ウインカー」になってしまうのか

 また、一連のツイートでは、初心者よりもベテランほど悪い癖がついていると指摘する声も。都内の自動車教習指導員も以前、「親やベテランから『そんなに早くウインカーを出す必要はない』と言われた、という講習生が少なくない」と話していました。早く出すのがカッコ悪いと考える人がいるというのです。

 道路交通法でウインカーを出すタイミングは、「右左折の30m手前」あるいは、車線変更や幅寄せをする「3秒前」とされています。ただ実際は、低速時には30m手前や3秒前だと早すぎると感じるケースもあるとのこと。その感覚で、運転に慣れた人が初心者に「早すぎる」と教え、ひいては「早すぎるとカッコ悪い」などと考えるようになるのでは、と話していました。

 逆に高速時には、右左折などに備え、かなり手前からブレーキを踏むこともあるでしょう。このため指導員は、ウインカーを出すタイミングを、右左折などのために「ブレーキを踏む少し前」と教えているそうです。