ボクシング年間表彰式、新鋭賞に輝いた武居由樹【写真:高橋学】

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ボクシング年間表彰式

 ボクシングの2022年度年間表彰式が22日、都内で行われ、前世界バンタム4団体級統一王者・井上尚弥(大橋)が5年連続6度目の最優秀選手賞に輝いた。6度目の受賞は歴代単独最多となり、KO賞とともに2冠に。同じ大橋ジムの東洋太平洋スーパーバンタム級王者・武居由樹は新鋭賞に輝き、同級でのボクシングデビュー戦を控える那須川天心(帝拳)の存在を歓迎。将来の対戦について意欲を見せた。

 元K-1王者で26歳の武居は、昨年8月に東洋太平洋同級王者ペテ・アポリナル(フィリピン)に5回TKO勝ち。プロボクシング転向5戦目で初タイトルを奪取した。同12月には初防衛に成功。「こんな盛大な会に呼んでいただき、とても光栄です。自分はまだまだ新鋭。これから(出席した他の選手に)追いついていきたい」と恐縮しきりだった。

 スーパーバンタム級では、同じキックボクシングから転向した那須川が4月8日に有明アリーナで与那覇勇気(真正)相手に6回戦デビュー。武居は「那須川選手が来てボクシング界が注目されるのはありがたい」と歓迎した。

「階級も近いし、同じキックから来たというところでも『(対戦を)見たい』と言われることもある。互いがもっともっと上へ行った時に(拳を)交えられたらなと思う。そこまで自分も負けることができないという気持ちです」

 将来的な世界戦での対戦実現について「理想はそこです。いい舞台で戦えればいい。今すぐではないですが」と語った。対戦イメージについては「なんとなくイメージはありますが、ボクシングの那須川選手を見ていない。4月の試合が楽しみです」と観戦予定という。

 K-1では初代MVPに選ばれた。ボクサーとして「いつか近い賞をもらいたいので、いい試合をしていきたい。全部早い回で倒すことを目標にやりたい」とさらなる成長を誓った。

(THE ANSWER編集部)