搭乗中、ビジネスマンに足を踏まれて痛めたCA。そのあと男がPCで見せてきた謝罪の文面にキュン…
女性であれば、誰もが一度は憧れる職業・CA。
その人気は今なお続き、恋愛市場では男性からも一目置かれる存在だ。
しかし華やかなイメージが先行するせいか、彼女たちのリアルな恋愛事情はベールに包まれているのも事実――。
そこで東カレでは、CAの恋愛観やプライベートの過ごし方など、あまり知ることのできなかった彼女たちの私生活にフォーカス!
さぁ、一緒に“CAのリアル”を紐解いていこう。
▶前回:「CA=お食事会三昧」は本当なのか?華やかなCAと結婚する男性には、2つの特徴があった!
エリートビジネスマンが、気に入ったCAにコッソリ名刺を渡す…。
ドラマや映画などで、こんなシーンを見たことがあるかもしれません。
「そんなのしょせんドラマのなかの話だろう」と思われるかもしれませんが、実は、機内でもリアルにこんな駆け引きが繰り広げられているのです。
今回は私が機内で体験した人間模様、お客様から客室乗務員へ、また客室乗務員からお客様へのアプローチ法を、こっそりお話しいたします。
1/3 PAGES:お客様から客室乗務員へのアプローチ
「深夜のケーキ」
深夜便に乗務していたある時、お食事のサービスが終わってから若い男性がギャレー(配膳準備をする場所)に箱を持って現れました。
なんと私たち客室乗務員に、人数分いやそれよりも多い数のケーキを差し入れしてくださったのです。そのケーキは私たちの間で当時話題になっていた、空港に新しくできたお店のもので、皆大興奮でした。
聞けば飛行機に乗る度にこうして差し入れを用意してくださっているのだとか。
その後、お客様は私たちのなかの一人と同じ大学に通っていたことが分かり会話が弾んでいました。
誰かにアプローチするつもりで差し入れしてくださったのかは分かりませんが、とっても嬉しいお話のキッカケを作ってくださいました。
2/3 PAGES:お客様から客室乗務員へのアプローチ
「アクシデント」
アクシデントが、出会いのキッカケになることもあります。
機内でお客様がトイレを待っている列の後ろを私が通ろうとした時、一人の男性のお客様がそれに気付かず、私の足を勢いよく踏んでしまったことがありました。
突然だったこともあり、「大丈夫ですよ」とは言ってみたものの痛さが顔に出てしまい、その後ギャレーに入ってお客様の見えないところで痛みに耐えました。
しばらくして痛みも引いた頃、その男性の席の横の通路を通った時に、その方に呼び止められました。
その方は終始パソコンで作業をされていたのですが、私を呼び止めた後、申し訳なさそうな顔をしながらパソコンの画面を私のほうに向けました。
画面には大きな文字で「足を踏んでしまってごめんなさい。何とも無いといいのだけれど…」と。とてもスイートな謝り方で、顔がほころんでしまいました。
飛行機を降りたあとに連絡先を交換することになりました。
3/3 PAGES:客室乗務員からお客様へのアプローチ
客室乗務員も、魅力的なお客様と機内で出会ったときはどうやったら飛行機を降りたあとに会えるのか、実は思考を巡らしています。
客室乗務員は仕事柄、名刺が会社から支給されません。しかし名刺というのは、周りに気づかれずスマートに連絡先を渡せる便利なグッズ。
先輩の中には自分で名刺を作成して、気になったお客様にお渡ししている人がいます。毎回のフライトで少しでも飛行機の外でデートできるチャンスがありそうな人がいたら、名刺をお渡しするそうです。
かなりの確率で連絡が来るそうで、デートに出かけることも多々あるんだとか。今その先輩は、お客様の一人だった方とお付き合いをされていて幸せそうにされています。
次も先輩のお話です。
東南アジアのリゾート路線は、ヨーロッパからの若い観光客に人気の路線。客室は背が高く、日に焼けた金髪の見目麗しい男女で毎回満席になります。
そんな客室で、離陸前にお目当ての白人男性を見つけた先輩。その日はビジネスクラス担当だったのにも関わらず、「サービスが早く終わったから手伝いに来たの」と、私の担当する客席を手伝いに来てくれました。
2人で1つの配膳カートを担当するので、お食事のチョイスをお客様に聞く担当と、そのチョイスを準備する担当に分けることにしました。
私が「チョイスを聞く担当をします」と言いかけた途端、「私が聞くわ!」と勢いよく配膳カートを引いて行きました。
お目当てのお客様には、ひと際長い会話と、いつにも増してキメの細かいサービスを提供されていました。
機内ではこんなふうに日々、一期一会のチャンスを逃すまいと様々な人間模様が繰り広げられています。それに参加せずとも観察してみるのも面白いかもしれません。
勅使河原 美紗(てしがわら みさ)さん
<プロフィール>
愛知県名古屋市出身。日本国内で金融機関にて3年間勤務後、中国語を習得するべく台湾へ語学留学。その後、中東の航空会社に転職し、客室乗務員として世界各地へ乗務。その後、中国語をもっと活かしたいと考え、香港の航空会社へ転職し、客室乗務員歴10年を迎える今も世界各地を飛び回っている。オフには同僚と一緒にテニスをするのが趣味。
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