日本代表メンバー26人を発表した森保一監督【写真:Getty Images】

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韓国メディア「自信と傲慢は紙一重」

 日本サッカー協会(JFA)は1日、ワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む日本代表メンバー26人を発表した。同じアジアから出場する韓国の地元メディアも、森保一監督が率いて8強以上を目指す日本代表の陣容に注目。フレッシュな顔ぶれについて「死の国に属しているチームの決定とは思えない」と指摘した。

 発表を受け、韓国メディア「xportsnews」は「自信と傲慢は紙一重…日本が戦う『死の組』」と題した記事を掲載。「自信を持つのはいいことだが、下手をすれば傲慢になりかねない。カタールW杯『死の組』に属している日本が最終リストに若手選手を大挙抜擢した」と冷ややかに論評した。

 メンバーについて「最終リストで目立つ点は若く経験の少ない選手たちの大量抜擢だ」と指摘。「26人のうち、満25歳以下の選手はなんと11人。彼らのうち5人は国際Aマッチ出場が10試合にも満たず、W杯で死の組に属しているチームが下した決定とは思えない」とフレッシュな顔ぶれに疑問を呈した。

 記事では、スペイン、ドイツ、コスタリカという強敵がひしめくE組の面々を紹介。近年はトップ選手も若くなっている世界の流れも踏まえながら「W杯のようなトーナメントでも、粘り強い組織力と強力な圧迫を90分間維持するためには、若い選手たちの活躍が重要だ」とし、「特にスペインのように短いパスが中心のチームを相手に強力な圧迫は非常に効果的だ。日本がこの点を狙って若い選手を選んだ可能性もある」と分析した。

 一方で、強豪相手のリスクも指摘した。「ただ、国際試合経験の少ない選手が多ければ、簡単に流れを譲ったり、試合を覆したりできない危険も共存する。スペイン、ドイツのようなチームを相手にしてはなおさらだ」と評し、記事は「死の組に対する日本の今回の決定が自信になるのか、あるいは傲慢さで終わるのか、今後が注目される」と締めくくった。

(THE ANSWER編集部)