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 23日、阪神競馬場で行われたクラシック三冠最終戦・菊花賞は、2番人気のアスクビクターモアが、ボルドグフーシュとの大接戦を制してG1初制覇を飾った。

菊花賞、勝利ジョッキーコメント
1着 アスクビクターモア
田辺裕信騎手
「今日は会見でも言ったんですけど、目標とされる見られている立場で、馬の力を信じて自分で動かしていった部分もあるので、よく凌ぎきってくれました。押さえ込むよりもマイペースでいたいと思って、ちょっとペースもついて行くには速いかもしれないんですけど、馬が力まないようにというのを気をつけて走りました。ダービーの時もそうですけど、瞬発力勝負というよりは持久力勝負に分がある馬だと思っているので、(4角手前から)そろそろ行っても凌げるんじゃないかなという思いで行きました。さすがに自分からポジション取りに行って、自分から勝ちに動いて行ったので、最後少し脚が上がり気味だったんですけども、迫ってくる勢いというのもジリジリだったので、何とか凌いでくれないかなという思いでした。(勝った瞬間は直ぐ確信出来ましたか?)分からなかったですね。僕も3分走った後なので少し疲れました。最後の一冠ようやく獲ることが出来ました。まだ若い馬ですし、これから強い馬と戦うことも多々あると思うんですけど、まだまだパワーアップしてもっともっとG1を勝ってほしいです」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 10月23日、阪神11Rで行われた第83回菊花賞(3歳オープン・G1・牡牝・芝3000m・1着賞金=1億5000万円)は、田辺裕信騎乗の2番人気、アスクビクターモア(牡3・美浦・田村康仁)が勝利し、嬉しいG1初制覇を飾った。勝ちタイムは3分02秒4のレコードタイム(良)。

 2着に7番人気のボルドグフーシュ(牡3・栗東・宮本博)、3着に4番人気のジャスティンパレス(牡3・栗東・杉山晴紀)が入った。

【菊花賞】G1・1番人気馬、またしても勝てず…連敗続く

混戦の菊花賞を制する

 皐月賞馬、日本ダービー馬不在のクラシック三冠最終戦を制したのは、皐月賞5着、日本ダービー3着とこの世代を牽引したアスクビクターモアだった。スタートから積極的に押していき、やや離れた2番手でレースを支配。勝負どころから早め先頭で押し切りを図り粘りに粘り込んだが、後方から迫ったボルドグフーシュと完全に並んでゴール。写真判定の結果はアスクビクターモアに軍配が上がった。

 菊花賞を勝ったアスクビクターモアは、父ディープインパクト、母カルティカ、母の父Rainbow Questという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は廣崎利洋HD(株)。通算成績は9戦4勝。重賞は22年弥生賞(G2)に次いで2勝目。鞍上の田辺裕信騎手、管理する田村康仁調教師は同レース初勝利。

【全着順】
1着 アスクビクターモア 田辺裕信
2着 ボルドグフーシュ 吉田隼人
3着 ジャスティンパレス 鮫島克駿
4着 ドゥラドーレス 横山武史
5着 シホノスペランツァ 浜中俊
6着 ヤマニンゼスト 武豊
7着 プラダリア 池添謙一
8着 ガイアフォース 松山弘平
9着 アスクワイルドモア 岩田望来
10着 シェルビーズアイ 松田大作
11着 セレシオン 福永祐一
12着 ヴェローナシチー 川田将雅
13着 ビーアストニッシド 岩田康誠
14着 ディナースタ 横山和生
15着 フェーングロッテン 松若風馬
16着 ポッドボレット 坂井瑠星
17着 セイウンハーデス 幸英明
18着 マイネルトルファン 丹内祐次